日本初!女性チームによるギリギリの戦いから目が離せない
日本では初となる大人気FPSゲーム「VALORANT」の女性限定公式大会「VALORANT CHAMPIONS TOUR GAME CHANGERS JAPAN」(VCT GC JAPAN)が、去る8月6、7日に開催された。
VALORANTとは、5人対5人でスパイクという爆弾を攻撃側は指定のエリアに設置し制限時間まで守り抜く、防衛側はスパイクを設置させないようにするか設置されたスパイクを制限時間までに解除することで、ラウンドの勝者を決める一人称視点のシューティングゲームである。
13ラウンド先取で勝者を決めるこのゲームは、近年人気を集めているFPSゲームの中でもその競技性の高さに特徴がある。
最近では国内でも有観客の大会が開催されるなど、コロナ禍を経てゲーム配信などを通じて多くのファンを集められるコンテンツとして成長している。
決勝最終ラウンド
なかでも「VCT GC」は昨年誕生した、女性および、多様な性別のプレイヤーに活躍の場を提供することを目的とした大会プログラム。
11月にベルリンで開催される世界大会に出場するためには、東アジア大会を勝ち抜く必要がある。今回、東アジアブロックへの切符をかけて「FENNEL」、「Focus e-Sports」、「REIGNITE Lily」、 「INSOMNIA」の4チームが争った。
結果「FENNEL」が制し、上位2チームとなった「FENNEL」と「REIGNITE Lily」が秋に予定されている「VALORANT Champions Tour Game Changers East Asia Qualifier」に進出を決めた。
10代の若い選手の活躍も目立ったほか、実況解説にも女性が関わるなど、今までの競技シーンとはまた違った雰囲気が楽しめたのではないだろうか。
また、男子チームが国内外で大活躍中である「Zeta Division」も参戦する予定であったが、所属選手である「flappy」の過去の不適切行為が明るみとなり契約解除処分、チームも大会辞退となった。
flappyは大会出場資格に関する議論があり、トランスジェンダーであることを発表するに至った選手だった。
VALORANTのe-sportsビジネス戦略を担当するKasra Jafroodi氏がVCT GCプログラム発足時に語ったように、e-sportsの競技シーンが今後あらゆる性別が混在した現場にしていくというビジョンは、今後どのような形で叶えられるのか。
性差に関わらず多様なプロプレイヤーが活躍する未来に期待したい。