文化とデジタルの融合!「歌舞伎」を「MR」で楽しむ実証実験の評価は……?

日本に古くから伝わる伝統芸能・歌舞伎に最新のデジタル技術をミックスした、目からウロコのコンテンツが誕生するとしたら、アナタは興味がある?

「松竹株式会社」が、マイクロソフト製のMRヘッドセット「Microsoft HoloLens 2」を装着して歌舞伎舞台の楽しむ新たな試みの実証実験をおこなった。

ヘッドセットを装着した観客の目には、従来の舞台光景のうえにMR技術で登場人物紹介見どころなどの字幕が追加され、舞台を楽しみながらもより深くその内容に触れることができるそう(イメージ的には下の写真のような感じ)。

©松竹株式会社
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舞台演劇は、舞台上で直接的に表現することが難しい部分もあり、そうした部分を現実にないものをそこにあるかのように表現できる「MR(複合現実)」が補ってくれるというわけだ。

実際にモニター体験者からは「本来であれば意味が分からないところもスムーズに理解することができ、世界観に没入することができた」という声もあり、狙いどおりの結果も出ている。

また、MRの導入によって、これまで歌舞伎になじみの薄かった方や外国人観光客、さらには聴覚に不安を抱える方など、さまざまなな客層に文字として情報を伝えるバリアフリーサービスとしても期待できる。

今後も歌舞伎に限らず、演劇とデジタルのコラボは増えていく可能性を秘めている。

今回の実証実験で、そんな新しい日常が訪れる日が一歩近づいたかもしれない。

Top image: © 松竹株式会社
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。