「鹿せんべい」の自動販売機が「奈良公園」に出現。その理由とは?

奈良公園でおなじみの「鹿せんべい」。

じつは、店頭での販売時間が日中に限られているため、早朝や夜に訪れた観光客から他の食べ物を与えられた鹿が病気になるケースが度々発生しているという。

そんな問題を解決しようと開発されたのが、24時間いつでも買える鹿せんべいの自動販売機、その名も「I LOVE シカ自動販売機」。

先月末から奈良公園内の2ヶ所に設置されている。

©株式会社ペーパル

自販機で買える鹿せんべいのパッケージはプラスチックではなく、捨てられるはずだったお米を混ぜた素材「kome-kami(コメカミ)」を使った紙製の箱。

これは、すぐに捨ててしまうのではなく、お土産として持って帰ってもらうためだそうで、「奈良のシカ」保護啓発ポスターコンクールより抜粋した小学生の作品や、鹿との正しい接し方の解説、奈良の名所のイラストなど。大切な思い出となるような工夫がほどこされている。

©株式会社ペーパル
©株式会社ペーパル

価格は1箱500円

店頭販売の200円に比べて割高だが、売り上げの一部はフードバンクへの寄付及び地元の鹿愛護団体の活動資金にあてられるそう。

鹿が安心して暮らせる街づくりが広がりますように──。

『I LOVE シカ自動販売機』

【特設ページ】https://foodlosspaper.com/shika-kami

Top image: © 株式会社ペーパル
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