世界一ラグジュアリーな「スーパーカー自動販売機」

「何じゃ、こりゃ!」
15階建てのビルに整然と並べられたのは、1台ウン千万円のスーパーカー。ランボルギーニ、ポルシェ、マクラーレン…ヨダレが垂れてきてしまうラインナップだ。しかも、これ自動販売機だっていうじゃないか。

「何じゃ、そりゃ!」
70年代のスーパーカーブームど真ん中の僕にとっては、2度絶句せずにはいられなった。おいおい、超高額なクルマをこんな風にサバいていいのか!とつっこんでみるが、一方で頭の中をグルグルまわるのは、複数のスーパーカーで優雅に遊んでいる自分自身の姿…。嗚呼、妄想が止まらない。

15階建てのビルに
60台のスーパーカーが収納

「スーパーカー自動販売機」

ビルがあるのは、シンガポール。

なるほど。シンガポールといえば、富裕層や大富豪が移住先として住むことで知られる国。ここなら、スーパーカーを即買いする輩もいるのかもしれない。実際に、販売履歴をクリックするとバンバン売れている様子。

このビルの1フロアには収納できる台数は、4台。それが15階なので、合計60台ものスーパーカーが豪華に揃えられているという計算になる。もしかしたら、まとめ買いしている強者もいるかも知れないな。

ビルを仕掛けたのは
中古車ディーラー

じつは、このビルの持ち主は「オートバーン・モーターズ」という中古車ディーラー。シンガポールで27年の実績を持つ販売店らしい。これまでは、普通のショールームを構えていたのだが、このショールームの建設に踏み切ったのには2つの理由があるようだ。

1つ目は、土地の狭さを解決するため。そう、いわずもがなシンガポールは小国で駐車スペースも限られている。ならば、積み上げてしまえと。

2つ目は、広告宣伝効果。確かに、表から丸見えのスケルトンビルは、相当に目立つに違いない。まさに、一挙両得なアイディアというワケだ。

支払い手続きを済ませば
1〜2分でクルマをゲット

「スーパーカー自動販売機」

さて、購入方法はどうなっているだろうか。気になって調べてみた。

購入希望者は、まず、ショールームへ。次に、タブレットデバイスの専用アプリによって購入手続きを済ませるようだ。で、支払手続きが確認されれば、購入車が「フィッシュ・ボーン」と呼ばれる特殊なエレベーターに乗せられて手元に届く仕組みらしい。

所要時間は1〜2分ということからも、まさにスーパーカーの自動販売機。以下の動画で、その様子がチェックできる。ミニカーのように簡単に手に入るとなると、感覚が麻痺してしまいそうではあるのだが…。

Licensed material used with permission by Autobahn Motors
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。