日本初の「ムスリム自販機」が大分に登場

10月初旬、一般社団法人「ベジフード協会」(大分市)は、日本初となる「ムスリム自販機」を大分市内の「高崎山自然動物園」内に設置した。

これは、特定の食品を使用していないレトルトカレーやスナック菓子などの「ハラール食」を提供する自動販売機。宗教上の理由で豚肉やアルコールなど、イスラム法で禁止されている食品を口にできないイスラム圏からの外国人観光客の食事に配慮して用意された。

価格は400円〜800円ほど。すでに10種類を販売中で、いずれも専門機関からの「ハラール認定」を受けている。

食の多様性をテーマに活動する同協会は、今後もムスリム自販機の設置を推進していく予定。あくまで大分県内設置という条件付きではあるが、観光地であれば全国対応も視野に入れているという。

ほかにも、行政と協力してベジタリアンやハラール料理対応のお店をまとめた冊子を作るなど、近年の外国人観光客の増加から需要が高まっている「ハラール食」への取り組みは、今後、ここ大分を中心にますます加速していくことだろう。

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