新規就農者の「未来」をボタニカルとするクラフトジン

いま、農業現場では全国的に高齢化や耕作放棄地の増加など深刻な課題を抱えている。こうした課題に対し、魅力ある果実から生みだされるクラフトジンが一助となるかもしれない……。

山口県萩市の名産「萩の夏みかん」と大分県佐伯市産のブランドいちご「ベリーツ」を使用したクラフトジン「SPIN natsumikan & berryts」が今月9月10日から発売された。

新規就農者の“未来”をボタニカルに
2種の果実でつくるクラフトジン

開発・販売を手がけるのは、食を巡る課題に対し“おいしく”問題提起する「株式会社FARMER YOU」。同社は、山口県萩市で耕作放棄地になりかけていた果樹園を引き継いだ新規就農者の夏みかんをプロダクトアウトする「萩の夏みかんプロジェクト」を今春から展開している。

ジュースやみかんペーストなどを開発する同プロジェクト、製造工程でどうしてもみかんの皮が余ってしまうとのこと。そこで、みかんの皮の一部を漬け込みクラフトジンのメインボタニカルに再活用することを発案した。

さらに、「萩の夏みかん」とともにクラフトジンのメインフレーバーには、大分県佐伯市産のいちご「ベリーツ」を採用。大分県が開発したブランドいちごベリーツは、小規模農家の多い大分県で農家を絶やさず、新規就農者にとって魅力ある農作物として、県の研究者たちの熱意と努力が実り、8年の歳月をかけて生まれた特産品だ。

©トランジットジェネラルオフィス

想いの詰まった2種のフルーツを、福岡県久留米市の酒造メーカー「叡醂酒造(えいりんしゅぞう)」と大分県佐伯市の出身でありトランジットコーポレートバーテンダーの水口拓也氏タッグを組むことで、クラフトジン「SPIN natsumikan & berryts」は完成した。

夏みかんのジューシーで爽やかな酸味と苦み、そこにベリーツのチャーミングな甘みと豊潤な香りが合わさり、絶妙な華やかさを演出する唯一無二のジンに仕上がっている。

©トランジットジェネラルオフィス

「SPIN natsumikan & berryts」の販売は、「株式会社トランジットジェネラルオフィス」が運営・プロデュースするレストランやバーなど一部の飲食店での取り扱いとともに、WEBサイトでも販売をスタート。

2種のフルーツの背景にあるストーリーとその生産者、商品の作り手への想いが込められたクラフトジン。農作物が魅力的なプロダクトに昇華することで、山口県・萩と大分県・佐伯の次世代就農者の活力にもなってくれることを願いたい。

『SPIN natsumikan & berryts』
【値段】5478円(税込)
【内容量】750ml
【販売・製造場】叡醂酒造株式会社
【原材料】本格焼酎(国内製造)/夏みかん皮(山口県萩市)/いちご(大分県佐伯市産)/レモンピール/緑茶/ジュニパーベリー/メース/カルダモン
【販売】
https://nigita.jp/products/detail/1024?category_id=167
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DFY74M1N
https://item.rakuten.co.jp/liquorshopohno/4571571140229/

Top image: © トランジットジェネラルオフィス
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