14万円もする「超高級ジン」が、バイク好きにだけウケてるらしい。

味はとくだんフツーっぽいけど、あるモノが入ることで市販のお酒のウン十倍(およそ14万円)で売られているジンがあります。その価値が本当にあるか、なしかを決めるのは、バイク好きだけ。なかでも、ハーレーダビッドソンをこよなく愛する人にとっては…。

ヴィンテージ物の
ハーレーダビッドソンを
ジンで味わう

この透明なお酒の中身はジン。ボトルに何やらメタル調のパーツが描かれているのがわかるかと思います。でもね、これ描かれてはいないんです。ナント実際にボトルのなかにインしちゃっているっていうから驚きです。

中に入っているのは、1939年製のハーレーに搭載されている「フラットヘッド」というエンジンのパーツ。

自動二輪免許を持っていない僕にとって、何がなんだかサッパリ分かりません。そこで、30年以上バイク一筋のセンパイに聞いてみたところ、「プレミアも付く、現在でも高値で取引されるシロモノ」だということが判明。やっぱマジなんだ…。

当然、開発者Uwe Ehingerもこの価値を熟知したライダー。約30年前にドイツからメキシコへ飛び、使われていない軍隊の基地からエンジンを譲り受けたとHPに記してありました。他にも、1947年ものの「ナックルヘッド」と、1962年ものの「パンヘッド」が入ったお酒を選べるようです。

バイクの魂を
体に染み付かせる

Uwe Ehingerは中古ディーラーでもあるらしく、よくヴィンテージ物を発掘することから“バイクの考古学者”という異名でも知られる人物。そんな彼は、良いモノを見つけるたび「どうやったらもっと長く使えるのか」を考えてきたそうです。

ある日、ピンときたアイデアがこちら。

バイクの魂、すなわちスピリットを本当にスピリット(ジン)の中に詰め込んで、味わって体に染み付かせよう

それにしても…気になるのはやっぱアレ。

いくら油を完璧に落とし、ドイツの食品衛生基準をクリアしたとはいえ、飲みたいという人がはたしてどれだけいるんだろう。仮にもし自分の愛車だったら…と考えたとしても、う〜ん、やっぱりムリがあるかも!

だけど、バイク仲間と集まって飲むなら話は別。酒を酌み交わしながら、このモデルのどこがいいとか、熱く語り合っちゃうんだろうなあ。

Licensed material used with permission by The Archaeologist
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。