「ヘイ、そこの彼女、俺のランボルギーニに乗ってかない?」

俺が小学生の頃、スーパーカーブームが起こった。池沢さとしの漫画『サーキットの狼』を無我夢中で読み、スーパーカー消しゴムを集めた。夏休みは、よみうりランドに本物のスーパーカーを観ようと出かけた。1970年代の話だ。

俺の憧れは、ランボルギーニ・カウンタック。ガルウィングという跳ね上げ式のドアは、間違いなくカッコよかった。いつかは、ランボルギーニに乗りたい。少年の心に刻まれた想いは、40年経っても変わらない。

数年前、麻布にあるランボルギーニのショールームに足繁く通い、試乗させてもらったことがある。ただし、数千万円ものクルマなので、案内されたのは助手席。しかも、運転中はハンドルに触らないなどの誓約書を書かねければならなかった。しかし、助手席とはいえ、エンジン音が高らかに鳴り響くと、俺の心は踊った。そのスピード感はハンパじゃなかった。

そんな訳で、このランボルギーニ・デスクを見つけた瞬間、あの興奮が鮮やかに蘇ったのだ。

男心をわしづかみ

これは、スーパーカーファンには、たまらないはず。ベースになっているのは、ランボルギーニ・ムルシエラゴ。2001年〜2010年にかけて製造された車種だ。この後に発売となったランボルギーニ・ガヤルドに比べるとアウディ社の影響が少ないモデルとして多くのファンに支持されているモデルだ。レプリカとはいえ、精巧に作られた外観はファンだけではなく、男心をわしづかみにすること間違いなしだろう。

デスクを製作したのは、ポーランドの家具メーカーである「Design Epicentrum」。カラーバリエーションは数種類あるようだけど、ランボといえばビビットカラー。個人的には、オレンジをオススメしたい。ちなみに、この色、正式には、アランシオアトラスと呼ばれている。気になる値段だが、12,900ドル(約146万円)とのことだ。これを高いと思うか、安いと思うかは、個人の価値観次第。

美しいデザインのランボルギーニ・デスクを手に入れたら、気になる女性に声をかけてみたい。その際は、「俺のランボルギーニに座っていかない?」ではなく、「俺のランボルギーニに乗っていかない?」と胸を張って言いたいものだ。

Licensed material used with permission by DESIGN EPICENTRUM
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。