やるなら世界一を目指せ。それが男ってもんだろう?

ジェフの勝手にカルチャー論 Vol.15 
「ランボルギーニ」

イタリアにクルマ好きの農夫がいた。彼の夢はフェラーリを手に入れること。そのために死に物狂いで人の何倍も働いた。ようやく金が貯まったのは、何十年も経ってからだった。彼はキャッシュをカバンに詰め、意気揚々と田舎の山を降りてディーラーへ向かった。ショーウインドーにディスプレイされた憧れのフェラーリ。ついに夢が叶う。彼は意を決して、扉を開けて中に入っていった。そして、店内のセールスマンに「あのクルマが欲しい」と伝えた。

しかし、返ってきた答は予想外だった。「あなたに売るクルマは、私どものショップには一台もありません。お引き取りください」。農夫という仕事を見下されたわけだ。そこで彼は一つの誓いを立てた。「こいつらに負けない世界最速のクルマを自分自身でつくろう」と。数年後、その農夫は、自分自身への誓いを実現させる。彼の名前は、フェルッチオ・ランボルギーニだった。

ランボルギーニの設立は、1963年。もう半世紀前なので、このストーリーには歪曲されている部分もあると思う。有名なエピソードとしては、フェラーリを手に入れたが、そのクラッチに欠陥を見つけて物申したところ無視されたというものが残っている。しかしながら、決して権威に負けることなく、自らが創意工夫をして、最後まで自分自身を信じ続けた男から学べることは多い。そのDNAは、脈々と受け継がれている。昨年、2017年8月23日には、時速325kmを叩き出して世界最速のクルマとなった。それを実現させたのは、他ならない男たちのロマンだろう。

TABI LABOのライターのJeff Kidoが、古今東西のカルチャーについて独自の視点から好き勝手に論じる『ジェフの勝手にカルチャー論』。1分で読める記事を、毎日1本公開していくぜ。

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