95分間ハイテンション!!!この緊張感に耐えられるか?
アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス。略称ベガスは、1946年、ギャングスターのベンジャミン・シーゲルがフラミンゴホテルとカジノを建設して以来、続々とマフィアがこの土地へ乗り込んでくるようになった。
そんなバックグラウンドを持つベガスは、シンシティ(犯罪の都市)というニックネームがついているほど。『バグジー』『カジノ』『リービング・ラスベガス』『ラスベガスをやっつけろ』そして、『オーシャンズ11』。ラスベガスを舞台とした映画の多くは、銃乱射、売春、ドラッグなどの犯罪が描かれている。
本作品『スリープレス・ナイト』も、カジノの裏社会がリアルにスケッチされている一本だ。
犯罪都市、ラスベガス
2017年10月1日にラスベガスで起きた無差別銃乱射事件を覚えている人は多いだろう。59人が死亡、500人以上もの負傷者を出した大量殺人事件は、単独犯によるアメリカ史上最悪の被害となった。
1990年代には、ゲーミング・ライセンス(カジノ開設、運営の権利を決める一連の州法)の強化に伴って、マフィアの影響力は次第に減ってきた。とはいえ、人の欲望が渦巻くベガスでは、犯罪と隣り合わせになるのは当然かもしれない。決して、油断することはままならない。本作はフィクションであるのだけど、緊張感を感じざるを得なかった。
アカデミー賞®俳優の
タフな挑戦
主演は、『Ray/レイ』でR&Bの伝説アーティストであるレイ・チャールズを熱演して見事アカデミー賞®を受賞した俳優のジェイミー・フォックス。
今回の役は、潜入捜査を決行する刑事。とにかくアクション場面が多い。この役を演じきるためにジェイミーは、約2ヶ月かけてマーシャルアーツのトレーニングを積んだとのこと。しかしながら、撮影中は、怪我は絶えなかったようだ。
嘘でしょ?これがセット!?
カジノの中をクルマが走り回る。劇中で最も破壊的なアクション・シーンを観ていたら一体どこのカジノで撮影したんだろうという疑問が湧いてきた。後で調べてみるとカジノはアトランタでつくられたセットであることが分かった。
プロダクション・デザイナーのティム・グライスは、スロットマシーンやブラックジャック用のテーブル、廊下や扉を本物のカジノのように再現した。その精巧さは、ラスベガスで多くの時間を過ごしたことのあるジェイミーさえも驚かせたほどだったという。
全篇に渡り繰り広げられる肉弾戦、銃撃戦、カーチェイス。クライム・アクションの最新作は、是非とも、劇場の大スクリーンで!
『スリープレス・ナイト』
2018年2月3日(土)より全国ロードショー。公式サイトはコチラ。
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