「静かなる猛牛」誕生か
ランボルギーニ初のフルEV「Lanzador」

言わずも知れたイタリアのスーパーカーメーカー「ランボルギーニ」が「モントレー・カー・ウィーク2023」で発表したのは、完全EVの「Lanzador」コンセプト。

そして、Lanzadorは「ウルトラGT」という新たなジャンルを創出することになる。

クーペにもSUVにも見える「Lanzador」は、「グランツーリスモ 2+2」という前例のないコンセプトを持っている。

ランボルギーニ・ウルスとウラカンの雰囲気を同時に感じられるスタイルからは、運転性能を極限まで追求する姿勢と、街乗りの快適さを叶える両側面が存在している。

それぞれの車軸にモーターを搭載し、ドライビングシチュエーションに応じた効率的な四輪駆動を実現。また、フロントとリアにアクティブ・エアロダイナミクス・システムを採用し、空力を最適化することで航続距離を延ばすことができるようだ。

インテリアにも「ウルトラGT」だからこその魅力が詰まっている。

ランボルギーニが掲げる「Feel like a pilot」を体現すべく、宇宙船のようなコックピットが象徴的。

公開された画像からはクーペにはない広々とした雰囲気があり、後部座席を畳むと、トランクを含めかなりの積載スペースを認識できる。

「Lanzador」は、ランボルギーニの脱炭素化と電動化のロードマップに沿った仕様で、2028年からシリーズ生産されるとのこと。

複数モデルが来年以降プラグインハイブリッド化することが見込まれているなか、完全なEVである「Lanzador」コンセプトの登場で、大排気量内燃エンジンモデルが主流だったランボルギーニは、次世代への舵を切ったことを示すことになった。