NASAが「空飛ぶタクシー」の飛行実験を開始!
先日NASAは、“空飛ぶタクシー”の展開を目指すベンチャー企業「Joby Aviation」が手掛けるeVTOL航空機(電動垂直離着陸機)の飛行テストを開始したことを発表。
これは、NASAが主導するAMM(Advanced Air Mobility)キャンペーンの一環で、さまざまな航空機の性能や音響データを収集する目的で行われるもの。
実際に将来、空飛ぶタクシーが実用化されることに向けて、業界の標準データを取得し、法整備などに活用していく計画もあるようだ。
NASA AAMキャンペーンのマネージャーであるDavis Hackenberg氏は「このキャンペーン開は、AAM業界の発展を加速させるNASAの目標において、とても重要な戦略的ステップです」と語っている。
© Joby Aviation/YouTube
Joby社製のeVTOL航空機は、飛行によるノイズが低いことが特徴。今回のテストでは、50を超えるマイクアレイを利用して、航空機の音響プロファイルが測定されるという。
また今後は、他のeVTOL開発企業に対しても、同様のテストを実施することが計画されているようだ。NASAは、同テストにおけるデータを基にして、連邦航空局(FAA)に助言を行う考えもあるという。
ちなみに、Joby社は2024年にエアタクシーサービスを展開することを計画している。果たして、このキャンペーンによって、“空飛ぶタクシー”業界の動きは加速するのか?吉報に期待したい!
Top image: © NASA