空飛ぶタクシー「eVTOL」実用化に向けてまた一歩前進。しかも騒音は「会話」程度
渋滞を回避して目的地までひとっ飛び。そんな未来の乗り物として期待される空飛ぶタクシー。「Daily Express US」によると、アメリカでは「連邦航空局(FAA)」が電動の空飛ぶタクシーの運航に関する最終規則を発行。いよいよ、夢物語に現実味が帯びてきた。
航空業界のゲームチェンジャーとなるか
電動の空飛ぶタクシーは、ヘリコプターの利便性と固定翼機の効率性を兼ね備えた、まさに次世代のモビリティ。環境負荷の低減、渋滞解消、都市部と郊外を結ぶ新たな交通網の構築など、その可能性は計り知れない。FAAの長官Mike Whitaker氏も「航空タクシーは飛行機やヘリコプターに次ぐ、まったく新しい航空機」と期待を寄せる。
巨額投資と開発競争。未来への期待は大きい
航空業界も、この新たなモビリティの可能性に注目。航空タクシーは、空港への旅客輸送の効率化や新たな移動サービスの創出など、既存ビジネスの変革をもたらす可能性を秘めている。
特に注目を集めるのが、カリフォルニアを拠点とする「Joby Aviation」と「Archer Aviation」だ。Joby Aviationには、デルタ航空が6000万ドル、トヨタ自動車が5億ドルもの巨額投資を実施。Archer Aviationには、ユナイテッド航空から200機、総額15億ドルに上る大型受注を獲得している。
普及への壁は技術だけではない
FAAによる規制整備は、空飛ぶタクシーの実用化に向けて大きな前進と言えるだろう。しかし、クリアすべき課題は山積みだ。安全性はもちろん、騒音、プライバシー、さらには社会受容性など、解決すべき課題は多岐にわたる。たとえば、空飛ぶタクシーの離着陸場をどこに設置するか、騒音による近隣住民への影響をどう軽減するか、飛行ルートや高度はどのように設定するかなど、具体的な運用方法を巡っては、さまざまな議論が必要となる。
さらに、空飛ぶタクシーのサービスが普及すれば、既存の交通機関との連携、運賃設定、事故発生時の責任の所在など、新たな課題も浮上してくるだろう。
空飛ぶタクシーは生活をどう変える?
技術革新と規制緩和により、空飛ぶタクシーの実現に向けた機運は高まってきてはいる。近い将来、空飛ぶタクシーが私たちの日常風景の一部となる可能性は十分にあるだろう。空飛ぶタクシーがもたらす未来は、より便利で、より持続可能な社会の実現に貢献する可能性を秘めているが、同時に、新たな課題やリスクも孕んでいることを忘れてはならない。
👀GenZ's Eye👀
空を飛ぶ夢にどんどん近づいていっている感じがします。専用スーツで街を飛び回る日も近いのかも?
個人的には事故やトラブルが心配ですが……。