ロボットは幸福度上昇に役立つ!ただし、外見によって効果に差がアリ
ロボットは職場におけるウェルビーイングにポジティブな影響を与えるが、外見によって効果に差が生まれる──そんな興味深い旨が記載された論文が公開された。
研究の対象になったのは、テクノロジー系コンサルティングファームに勤める26名。彼らは2種類のロボットによるウェルビーイングセッションを4週間にわたり受講。
ロボットの声や表情、台本などは全て一緒で、異なるのは外見のみ。1つ目はおもちゃのような見た目で、2つ目は人型ロボットのような見た目だったとのこと。
そして、研究の結果、参加者は1つ目のロボットの方が、2つ目のロボットよりも「コーチ」としてのつながりを感じられたという。
この理由について、研究者は1つ目のロボットは見た目がシンプルなため、参加者の期待値が低くなり、結果的に会話がしやすくなったのだろうと予測している。一方で、2つ目の人型ロボットは、その見た目にかかわらず思うように対話ができなかったため、参加者の期待値とのズレが生じたのだろうと分析している。
とはいえ、ロボットによるウェルビーイングセッションはどちらもポジティブな効果をもたらしたとのこと。
これからの社会を生きるには、ロボットとの付き合い方も学んだ方が良さそうだ。
Reference: Robots can help improve mental wellbeing at work – as long as they look right / EurekAlert!
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