なぜフィンランドはこんなにも「幸福」なのか?【幸福度ランキング】
人気アニメ「ムーミン」の舞台であり、サウナ発祥の地としても有名なフィンランドが、2023年版の世界幸福度ランキングでまた1位に輝いた。これで6年連続の選出である。
では、その理由はなんなのか?
真っ先に浮かぶのは残業や通勤時間が短めなワークライフバランスや社会保障だが、今回は「自然」「ライフスタイル」「食」「サステナビリティ」の4項目からひも解いてみよう。
まず、フィンランドは国全体の75%が森で覆われ、世界最多の18万7000もの湖があるようにめちゃくちゃ自然が豊か。
夏は湖で水浴びをし、冬はサウナ後にキンキンに冷えた天然の水風呂に浸かるなど、自然と共生するライフスタイルは内面から国民を豊かにし、無限のインスピレーションを与えている。
サステイナビリティについても、伝統的に受け継がれてきた考え方。生活に溶け込む落ち着いたデザインの家具や衣服に象徴されるように、その考え方は暮らしと密接にかかわっている。
そして「食」。フィンランド料理は森で採れるベリーやキノコ、ハーブ、湧水といった自然食材をベースにしたシンプルなものばかり。この食文化も国民の幸福度を上げる助けになっているはずだ。
ちなみにフィンランドに次ぐ2位はデンマーク、3位はアイスランドといずれも北欧の国々。
日本は137か国中47位で、前年の54位から順位を上げている。
幸せの基準は人によって違うが、まだまだ北欧の国々から学べることは多そうだ。
Top image: © Visit Finland(フィンランド政府観光局)