世界の「幸福度ランキング」を知り尽くした教授が語る。幸せってなんだ?
幸せな人生を送るためのヒントって、身近にあるようで実際はうまく見つけられないことのほうが多いですよね。
幸せになるために、本当に必要なものとは何か?
それを教えてくれるのは、「Elite Daily」のライターFrancesca Maximéさん。「世界幸福度ランキング」報告書の編集者であるRichard Layard教授のレポートをもとに、幸福を掴むために必要な5つの要素を紹介しています。
01.
「人の役に立てている」
という実感
世界幸福度ランキングを見ると、アメリカは下位のほう。その理由のひとつを、Layard教授はこうまとめています。
「人々が幸福に生きる鍵は、個人ではなく、コミュニティとのつながりにこそ存在する。思いやりの心を持って、コミュニティの生活に貢献すること。そうすることによって、自分は必要とされているという実感が湧き、他人との心のつながりが見えるようになるだろう」
人は、孤独では決して幸せになれない。周囲のために行動すること、こそが自分の幸せを支えることに直結するのです。
02.
他人への「信頼感」
自分のすぐそばにいる人たちのことはもちろん、自分の住む国にまで及ぶ広範囲で他者を信頼できることが幸福感に繋がる、とLayard教授。
「個人の生活だけではなく、私たちが暮らす“国”との関わり方も考えなければならない。国家や政府に不満や不信感を持ってしまうと、個人としても国としても不幸になるだろう。この調査結果は、私たちがもっと忍耐強く、物事を“より大きく”見ていれば、長期的にもっと幸せになれることを示している」
目先のことだけではなく、もっと広い視野を持つこと、が重要ということです。
03.
心身ともに
「健康」であること
報告書によれば、精神的および肉体的な健康が損なわれることが「不幸」を生む最大の原因のひとつである、とのこと。
「ソーシャルメディアをうまく利用できているか、オンラインの“友人”との関係性を今一度振り返ってみること。私たちは本当に“つながっている”と言えるだろうか?
画面のなかの他人の生活を眺めて嫉妬したり、「幸せ」に見える誰かの生活と自分の生活を、比較したりしていないだろうか?」
他人との比較は、今ある幸せを見えなくしてしまう、危険な行動とも言えます。SNS生活に疲れてしまっているのなら、見直してみることも必要かも知れません。
04.
お金ではない
「仕事」へのやりがい
幸福は、自分の「仕事」に本気で打ち込めるかどうかに大きく左右されます。
「失業は幸福の大きな低下を招くが、たとえ仕事を持っていても、そこにやりがいを感じなければ幸福の質は変わってくる。仕事はお金だけではなく、社会からの役割も与えてくれる。その実感を持つことが重要だ」
どんな仕事であれ、あなたが世界から必要とされている、ということを忘れないでください。
05.
ポジティブに
「明るい希望」を持つこと
「自分は必ず幸せになれる、とポジティブに考えること。そして他人の生活に貢献する行動力を身につけ、維持することが重要になる。
そしてこれは、決してひとりではできない。同じように考える人たちとコミュニティを作り、積極的に人と関わっていくのだ」
私たちが幸せになるために必要なこと。それがなんなのか、少しは見えてきたのではないでしょうか?
今まで以上に人と関わり、周囲のために貢献しましょう。きっと、充足した幸せな人生を送ることができるはず。