「幸せになるには?」フィンランドに暮らす7人の答え

フィンランド大使館が主催するヘルシンキのプレスツアーに行ってきた。

プログラムの大部分を占めたテーマが「幸福度」。ご存知の通り、フィンランドは国連の「世界幸福度報告」で2年連続でトップに立つ国。その道のりを政府の質と安定、行政の透明度など、さまざまな側面から解き明かすものだった。

さて、問題はその内容をどう記事にするかだ。

フィンランドの社会システムがいかに優秀であるかを説いたところで、日本の読者には響きづらい。日本には日本の社会システムがある。そのうえで、何かしら行動を促せるような内容にしたい。

だから、訪れる先々でこんな質問をぶつけてみた。

「幸せを感じるために、“日本人でも今すぐ始められるコト”を教えてください!」

©2019 NEW STANDARD

ヘルシンキ大学で政治哲学を専門としているアンティ・カウッピネン教授は、幸福度を考えるうえでの大切なポイントを教えてくれた。

「『周囲から敬意を受けていると感じられるか』『自分の行動に情熱を持てるか』が大切な要素。それらが自信となり、幸福度の向上につながっていくのです」

そんな彼にアドバイスを求めると……

「ハハハ、面白い質問だね。そもそもだけど、日本人はアンハッピーなの?裕福だし寿命も長いのに!

そうだなあ、まず幸福と快楽は分けて考える必要があると思うよ。そのうえで私から言えることがあるとしたら、『自転車に乗って図書館へ行こう!』かな」

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「日本人とフィンランド人のメンタリティは非常に似ている」と言うのは、首相官邸で出迎えてくれた、カイ・サウエル国務次官。

「プライベートな空間を大切にし、自然が大好き。ちゃんと列に並ぶところだってそうだと思いますよ」

取材日の朝にニューヨーク出張から帰国したばかりにもかかわらず、疲れた顔ひとつ見せず、真摯に対応してくれた彼にアドバイスを求めると……

「家族とできるだけ長い時間を一緒に過ごすこと。そして、疲れたときはサウナへ行くこと」

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比較社会政策を専門とするヘルシンキ大学のヨハンネス・カナネン准教授。彼はフィンランド人が裕福だから幸せだという見方を否定した。

「みなが平等に情報にアクセスできることこそが豊かさの象徴。情報に触れることで、自身の創造性に気づくことができる。そうやって人々が本来持っている創造力のポテンシャルを引き出せたことが北欧の成功につながっていると思う」

そんな彼にアドバイスを求めると、「日本人にアドバイスだなんて、ためらうなあ」と笑いつつ……

「誰にでも何か一つは才能があるはず。まずはその才能に気づき、その才能をどう生かして社会に貢献できるかを考えてみるといいんじゃないかな。もちろん、考えるときは自然の中で、プレッシャーから解放された状態でね!」

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1978年に設立されたプロ用モニタースピーカーメーカー「ジェネレック」。近年ではホームシアターやコンシューマー市場からも注目され、業界をリードしている同社のシアマック・ナギアンCEOが、ヘルシンキ市内の「ソニックパンプ・スタジオ」で出迎えてくれた。

スタジオで実際に映画を観賞し、同社が提供する良質な音を体験させてもらった後、彼にアドバイスを求めると……

「先日、フィンランドのTV番組で街角インタビューをしていたんだ。若者に『あなたは幸せですか?』と尋ねると、彼は『はい』と答えた。『だって、ここには基本的なインフラがすべて揃っている』とね。

私も彼にすごく共感したよ。水や電気、食べもの。それらが揃っているだけで十分に幸せだとは思わないかい?」

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駐日経験もあり、日本語も堪能なヴィッレ・スキンナリ貿易開発大臣。彼もまた両国の国民性は似ていると言い切った。

「日本人とフィンランド人は互いに敬意を表し合っている。似ているところも多いですね。自然をリスペクトし、価値を置いている。四季がある。治安がいい。教育水準が高い。勤勉でベストを尽くそうとする。日本人ほどじゃないけれど、フィンランド人もよく働きます(笑)。テクノロジーのレベルも高く、カラオケも好きですね」

そんな日本を熟知する彼からのアドバイスがこちら。

「男女平等こそが幸せの秘訣だと思う。男性が女性としっかりと話そうとする。その逆もしかり。そういう姿勢を積み重ねていくことから始めるべきなんじゃないでしょうか」

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1923年創業。世界的にも歴史の長い航空会社のひとつ「フィンランド航空」のアジア&オセアニアエリアVP、ヨンネ・レヘティオクサ氏。

大臣や教授などからのアドバイスも有益だが、そうではない一般企業の方の意見もぜひ聞いてみたい。そんな思いで彼に質問をぶつけると……

「幸せがどこからか降ってくるのを待つのではなく、能動的な姿勢が大切。仕事とプライベートのバランスを取ったり、家族や友人を大切にしたり。個人的には、幸せってそういうところから生まれるんだと思う」

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名刺を交換するなり「TABI LABOじゃないか!キミの会社は本当にサウナ好きが多いよね!」と笑顔で迎えてくれた、Visit Finland,Business Finland アジアアカウントマネージャーのテーム・アホラ氏。

そう、『TABI LABO』とVisit Finlandは、昨年にサウナをテーマとしたコラボイベント「サウナイト」を開催し、熱い夜を過ごした経緯がある。

そんな彼からの提言はもちろん......

「やっぱり都市の喧騒から離れて、自然と触れ合うことかな。そうすれば、本当の自分になれるしね。言うまでもないけれど、サウナに入ってリフレッシュして、充電し直すことも必要だよ」

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