物流業界の「新たな主人公」ドローン配送、いよいよスタートか
着々と「ドローン配達」へ前進中……。
イギリスで郵便事業を営む「ロイヤルメール」が、物流会社「Windracers」との共同プロジェクトを発表した。
今後3年間で「ドローン配達」用に新たなルートを50以上確保し、最終的にはロンドンに500機以上の「Mail-Windracers」ドローンを導入を目指すという。
イギリス民間航空局の承認を得ることが条件とのことだが、いよいよ“物流業界の改革”が現実のものになろうとしている。
© Royal Mail News/Twitter
日本においてもドローンによる貨物配送の実用実験が続いているが、いまだ実装には至っていない。
そもそも「ドローン配達」のメリットとはなんだろう?
真っ先に思いつくのは、温室効果ガス排出量の減少に貢献できる点。また、顧客数が少なく配送ルートが少ない地域においても、人件費や効率の面でのメリットが挙げられる。
さらには、悪天候の中でも耐えられるハイスペックドローンを活用することで、天候に恵まれない地域でも活用できることにもロイヤルメールは期待を寄せているようだ。
これまで4回の試験運用を実施。直近では、スコットランドの北東、北海に浮かぶシェットランド諸島でも試験を実施。使用されたドローンには自動運転機能が備わっており、どんな形状の荷物であっても100kgまでの重量を運べるものだという。
イギリスの物流業界では、長らく慢性的なドライバー数の減少や高齢化による人手不足が問題視されてきた。いよいよ現実実をおびてきたドローン配達が、その打開策となるか。
運用開始日は現段階では定かでないが、引き続き試験運用を積重ねていき、ドローンの「空の配送ルート」の確保に注力していくとのこと。
空からやってくる“新たな配達員”、その日は確実に近づいている!
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