ドローンを使った「輸血用血液」の輸送が可能に(ルワンダ)
2016年7月、ルワンダで輸血用血液などを含む医薬品を、ドローンで輸送する取り組みが始まる予定です。「The Verge」によれば、将来的には各病院からテキストを送信するだけでいいようにシステムを整えるそう。同国は交通に難がある地域が多く、物資を空路から素早く届けられれば、多くの命が救えるかもしれないと注目されています。
下の動画は、米・スタートアップ企業Zipline社が、サンフランシスコのベイエリアで行ったテストの様子を捉えたもの。
ドローンでひとっ飛び!
使用されるのは重さ約10kgのドローン。一度に最大120kmまで飛行でき、自動で往復可能。バッテリー交換がカンタンなので、すぐに次のフライトへと移行できます。
輸血用血液や薬品を、パラシュート付きのダンボール箱に入れて積載し、空から落とす仕組み。積載量は1.3kgほどまで。
丘の上にもカンタンに届く
アフリカ内陸部にあるルワンダは、いくつもの農村が丘の上にあるため、物資を届けるのがとても難しいところです。
「The Atlantic」によると、ルワンダ西部に21カ所ある各病院へとむけて、1日に50~150回輸送ができるようになるそう。さらに、年内には周辺国でも輸送を始められるよう準備が進められています。
ドローン配送サービスは、技術的な課題よりも、制約の多さが話題にあがるシロモノ。ですが、Zipline社と共同でプロジェクトを進めるルワンダ政府は、2月19日にドローンに関する制約を制定。そのほかにも世界初のドローン用空港「ドローン・ポート」の整備を進めているなど、その普及に意欲的なことで知られています。