「他人の顔」で採用面接。恐ろしすぎるAI技術の悪用事例にFBIが警告

ディープフェイクを用いて、他人の顔をつかって採用面接を受けていた

FBIより、衝撃の犯罪事例が公表された。

ディープフェイクとは、AIを利用して他人の外見を映像に重ね合わせて動かす、究極の“なりすまし”技術のことで、2017年頃より同技術を使ってセレブや著名人の顔を当てはめた、偽物のポルノ動画やフェイクニュースが出回っていたことで知られている。

なかでも有名なケースでは、エマ・ワトソンやテイラー・スウィフト等が性行為をしている(ように見える)動画がRedditに投稿されたり、注意喚起のために作成されたオバマ氏の公共広告などがある。

ちなみに、こちらがオバマ氏のディープフェイク動画。

© BuzzFeedVideo/YouTube

そのクオリティと同時に、危険性の高さもお分かりいただけただろうか。

先述の事例では、これをオンライン面接で使用し、さらに身元調査をパスするために他人のPII(個人を特定できる情報)を提出することで完全に“他人の皮を被って”就職しようとしていたのだそう。

今回は咳やくしゃみの動作が不自然だったために採用者が偽物だと気づいたそうだが、もしもこれが普及してしまったら……引き起こされる混乱は想像に難くない。

EUをはじめ、世界各国がディープフェイクの取り締まりに当たっているが、その脅威は取り除けていないのが現状だ。

今回の事例は、採用面接という日常的な状況で利用されている=すなわち、このトリックがそれだけ簡単に手に入るものだということを示している。

他人の身体を使って悪事を働くなんて『攻殻機動隊』か「SM Culture Universe」くらいでしか観たことのない話だったが、(形態は違えど)すでに現実のものになっているらしい。

政治的混乱も多い昨今、偽情報の拡散には十分に注意しよう。

Top image: © thvideostudio/Shutterstock.com
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