「史上最高額のセーター」が落札。衰えを知らないダイアナ妃の人気、その額なんと……

プリンセス・ダイアナと聞いて、ピンときますか?

1980年代に一世を風靡したダイアナ妃だが、Z世代から見みると歴史上の人という印象を持つ人も多いだろう。

悲惨な事故死を遂げたことから”悲劇のヒロイン”とも呼ばれる彼女だが、その人気は今でも根強いものがあるようだ。その人気を裏付けるような記事が、英『The Guardian』に掲載された。

ニューヨークで開催されたオークションにて、かつてダイアナ妃が着用していたセーターが出品。その落札額がなんと110万ドル、日本円にして約1億6000万円だったというのだ。当初5〜8万ドルで落札される見込みだったというから驚きだ。

この金額は、さまざまな著名人の所有していたセーターを扱ってきた当オークションでの最高落札額を記録したという。

© Instagram / Warm & Wonderful

真っ赤な背景に白い羊が描かれ、一匹だけが黒い羊になっているという印象的なデザインのこちらのセーター。

これは1979年に設立された「Warm&Wonderful」というブランドのもので、ブランド創設者のひとりであるオズボーン氏は、このデザインについて「ウールのセーターを作るときに、羊のデザインにしようと思うのは自然なことだったよ」と述べている。

ダイアナ妃は度々「彼女はシャイだ」と英国民から揶揄されており、それに対する反抗心としてこのような印象的なセーターを身に纏ったのではないかとも言われているそうだ。

© Instagram / Warm & Wonderful

実際にダイアナ妃がこのセーターを初めて着用することになったのは、結婚式の数週間前だった。オズボーン氏は、彼女がこのセーターを着用して人々の前に現れた時を「黄金の瞬間だった」と回顧する。

© Instagram / Warm & Wonderful

着用から約1ヶ月後、王室からセーターが破損しているとの連絡を受け、オズボーン氏は大急ぎでセーターを交換し、古い方を自宅のロフトにしまったそう。

誰の目につくこともなく眠っていたのだが、およそ40年が経った今年3月、彼はこのセーターを発見。プレミアのオークションが始まったという経緯だ。

なお、彼女の衣服が想定を越える値段で落札されたのは今回が初ではなく、その人気は衰え知らずと言えよう。

ちなみにこのセーターは、5万円程度で同じデザインの復刻版を購入できる。

過去のカルチャーが再評価され、さまざまな分野で取り入れられることが多い今日、これを機に「真っ赤な羊のセーター」が再び流行り出すかもしれない。

 

Top image: © Princess Diana Archive/Getty Images
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