「マップ」の致命的なエラーにより、Google社が提訴される
今や私たちの日常生活に欠かせない「Google マップ(Maps)」。
道案内やお店の検索、交通状況の確認など、何かと便利なこのアプリを頼りにしている人は多いだろう。しかし、その信頼性には問題があるのかもしれない……
Google社が、Mapsの“致命的なエラー”で提訴されたのだ。
訴訟の発端となったのは、アプリのナビに従って運転していたところ、断崖絶壁に車ごと突っ込んでしまったという事件。
奇跡的にドライバーの命に別状はなかったものの、アプリが示していたルートは通行不可能な道であり、危険を招いたとして被害者の家族がGoogleを訴えたのだ。
生命の危機を招く事件となると「Google マップ」の信頼性や安全性に疑問を抱くのも無理ないが、ここで一つ考えてみよう。
もはや最新のテクノロジーを駆使してスマートに生活することは不可欠だが、忘れてはいけないのは「過信はリスクを招く」ということ。
技術が進歩するということは、新たな問題やリスクに直面するということでもある。だからこそ、ユーザー・デベロッパー共に、その恩恵を受けるためには責任が伴うべきなのだ。
幸い致命傷は免れたようだが、今回の訴訟は、私たちが持つべき“新たな視点”について考える良いチャンスとなるかもしれない。
緊急地震速報の後に報告される「この地震による津波の心配はありません」や、ニュースで流れる「新型コロナウイルスの感染者数」なんかも同じですよね。
自分では見えない情報を与えられると、なぜか信じてしまいます。でも、こういう時こそ、私たちは「便利さと自立性のバランス」を身につけなくてはいけないのではないでしょうか。
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