廃車のエアバッグやシートベルトって、ほぼ新品!ならば「薪バッグ」にアップサイクル
キャンプやバーベキュー、焚き火と、アウトドアで火をおこすのに使うのが薪。それを運ぶのに、サステイナブルな視点で選べるプロダクトが登場した。
廃車となった自動車のエアバッグ・シートベルトをアップサイクルした「薪バッグ」を、廃車買取サービス「廃車王」とアウトドアブランド「tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)」がタッグを組んで製作。
先月26日から、「tent-Mark DESIGNS」を展開するアウトドアライフストア「WILD-1(ワイルドワン)」の全国の店舗での販売をスタートした。
同プロダクトは、廃車の適正処理から持続可能な社会の実現へ向けた「廃車王」のアップサイクルへの取り組みから生まれたという。
廃車となったクルマは、リユース部品や資源として再利用される一方で、エアバッグやシートベルトの生地はそのほとんどがASR(シュレッダーダスト)と呼ばれ、廃棄物として処分されている。さらに、エアバッグに関しては、事故の衝撃を緩和するために装着されているもののため、事故を起こさなければ利用されることなく、ほとんどが、ほぼ「新品の状態で処分」されているのが実情だ。
そこで、「廃車王」のる廃棄物を削減させる姿勢に賛同するかたちで、アウトドアシーンでの活用が検討され、生地の加工やシートベルトの縫い合わせなど試行錯誤を重ねて完成したのがこの「薪バッグ」だそうだ。
素材に使用されるエアバッグやシートベルトの生地は、人命を守ることからも非常に強い耐久性を有しており、薪を運ぶための丈夫なバッグには打ってつけ。
また、多様な車両から取り外しているので、生地の切りっぱなし感や、1枚ごとに大きさだったり、色見だったりに違いがあって、すべてが一点物になるという。
武骨な雰囲気をまとい、よりアウトドアらしい仕上がりのプロダクトは、より多くアウトドアシーンで活用されることで、限りある資源の有効活用、廃棄物削減の大切さにつながるだろう。
以前は人命を守るために使われていた安心サポート素材が、今後はアウトドアライフを支えるプロダクトに転生して、さらに環境までサポートしているのだといえそうだ。
『tent-Mark DESIGNS エアバッグ 薪バッグ』
【販売価格】1980円(税込)
【販売場所】WILD-1全店(オンラインストアを含む)