【大人にこそ読んでほしい】コンプレックスを「魅力」に変えるための絵本

人は誰しも、生まれ持った独自の個性やスタイルを持つもの。

身長が高い人もいれば低い人もいるし、黒い瞳をもつ人もいれば茶色の人もいる。どれが最も優れているか、なんて正解はない。なぜなら、どんな特徴にも、唯一無二の魅力があるから。

先日紹介した「フリーカールズウィーク」は、ありのままの髪質を受け入れ、愛することの重要さを再認識する機会となった。

イリノイ州に住む8歳の少女、Amoriah Gray(アモリア)ちゃんも、同じメッセージを届けるアクティビストのひとりだ。

© Instagram/amoriahlove

アリモアちゃんは、7歳のときに『Amoriah’s Magic Afro Puffs (アモリアの魔法のふわふわアフロ)』という絵本を出版。小学生になったばかりにして、同年代の子どもたちに自己受容の物語を伝えている。

なんともファンタジックでキュートなタイトルだが、彼女の本は、現代を生きるすべての人へ、生きやすくなるマインドマジックを教えてくれるのだ。

母の提案が、幼い少女を絵本作家に
世界を勇気づける“魔法”の誕生

「どうして私は、友だちみたいなストレートヘアにならないの?」

6歳のとき、自分の髪が好きになれず自信が持てなかったアモリアちゃんは、母にこう尋ねたという。

たとえ理想的な髪ではないとしても、悩みを少しでも和らげようと手助けしてきたという母Angela(アンジェラ)は、「友達みたいに真っ直ぐな髪になりたかった」という娘の言葉に、ショックを受けたと振り返る。

しかしこのやりとりこそが、絵本が生まれるきっかけに。

実は、幼稚園の頃から文章を書いていたというアモリアちゃん。

彼女の可能性に気づいたアンジェラは、「本を書いてみたら?」と提案。7歳になった少女は、自身のアフロヘアについて書くことを決めたのだった。

どんなときも、1番近くにいる存在

絵本の中に登場するのは、リボンを纏ってきらきらと輝く、アフロヘアのアモリアちゃん本人だ。どこに行くにも一緒の「アフロパフ」は、まるで親友のよう。彼女にパワーと自信を与え、魅力をより一層光らせている。

「I love my magic afro puffs(私はこの魔法のふわふわアフロが大好き!)」

これは物語の中で繰り返される、魔法のようなフレーズだ。シンプルな表現だが、自分自身に「I love」と言える人は少ないのではないだろうか。

もしもあなたが何かのコンプレックスに悩んでいるなら、「magic afro puffs」に置き換えて唱えるだけで、素直に自分を認めていいんだと気付けるはず

個性とコンプレックスとは、表裏一体の関係にあるもの。

だからこそ、アモリアちゃんが教えてくれる、マインドを変えるための“ちょっとした魔法”で、自分をもっと愛せるようになるのかも。

© YouTube/amoriahsadventures
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