さくらんぼがかわいいのにはワケがあった!最新研究で明らかになった、人が「かわいい」と感じてしまう条件が意外!
「かわいい!」
いまや見た目に対してだけでなく、愛おしさや愛着、さらには好感の表現にも使われ、あらゆるポジティブなイメージを伝えられる便利な言葉だ。
それでは、私たちの「かわいいという感覚」はどこから生まれてくるのか?
もちろん、答えの幅は人によって様々だが、そのうちの一つとして非常に興味深い研究結果が発表された。10月18日に科学誌『PLOS ONE』に掲載された論文を紹介したい。
「2つ」はかわいい
ある研究チームが、こんな調査を行った。
それは、数と関係だけを変えた3種類のパターンを提示し、どれが「最もかわいいと感じるか」を尋ねるというもの。選択肢は以下の通りだ。
・数が1の場合
・数が2で、ただ並んでいる場合
・数が2で、繋がりを感じさせるように並んでいる場合
201名にアンケートを取った結果、どの対象においても「数が2で、繋がりを感じさせるように並んでいる場合」が最もかわいいとされる評価に。
つまり、人間は「2つ並んでいる方がかわいいと感じる」ということ。
また、2つのモノの同士の間に“繋がり”が見えると、感じ方はより強くなるようだ。確かに、見つめ合う子どもやロボットが手を取り合う様子、2つでひとつなさくらんぼからは、絆のような繋がりが感じられる。
何となく、先述した愛おしさ=すなわち「かわいい」の感覚が芽生えるのではないだろうか?
やっぱり「2つ」が正義
チームはさらに実験を進めた。
1〜10台までのロボットを用意し、何台のパターンが最もかわいく感じられるか、152名にアンケートを実施。こちらも、やはり2台のパターンが最高評価となったのだそう。
紛れもなく、2つこそが「かわいいの頂点」だったのだ……!
以上の実験から、この感覚は見た目だけでなく、対象の数や関係性にも大きく影響を受けることが分かった。モノ自体に変化がなくても、配置が変わるだけで、かわいさは加速する──言われてみれば、という人が多いのでは?
この感覚は、万物に適用されるのだろうか。自身で試してみれば、「かわいさの追求」に新たな視点が盛り込めるかも。