猫の「ひっかき傷」をアートに変えるスクラッチボード
猫はかわいいし癒しを与えてくれる。だけど、「壁や家具をひっかかれてボロボロに……」と悩むこともありますよね。そんなネガティブに捉えられがちな猫の行動を、あるデザイナーがポジティブに変換。「猫のひっかき」の概念を変えるようなアイデアを生み出しちゃいました!
「消耗品」から「芸術作品」に
ひっかき傷こそ芸術だ!
プロダクトデザイナーのZhenyang Yan氏が提案するのは、猫のひっかきに新たな意味を与えるプロジェクト。猫のひっかき傷がついたものを消耗品ではなくアートとすることで、ひっかき傷をポジティブに捉えようとしているんです。
よほどの猫好きさんだったとしても、猫によるひっかき行動は人間にとっては破壊的だと思われがち。ソファやシート、壁紙などをひっかかれると、ストレスを感じる飼い主だって少なくないはずです。でも、、猫はひっかくことで爪の手入れやストレス発散などをしているため、「ひっかく」という行為は彼らの健康維持には不可欠なんですよね。つまり、私たち人間が猫と関係を築くためには、猫のひっかきを受け入れる必要があるわけです。
そこで生まれたのが、猫にひっかかれたものを消耗品ではなく芸術作品として捉えようとするアイデア。猫のひっかきを「破壊的な行動」ではなく「創造的なプロセス」に変換することで、これまでネガティブに思われてきた猫の行為にポジティブな意味を与えようというわけ。
ひっかくことで完成する
世界にひとつだけのボード
猫のひっかきを創造的な行為として捉えることで生まれたのが、「Catvas」というスクラッチボード。猫がひっかくことでユニークな模様が現れ、唯一無二の作品となります。
「Catvas」は2層の生地で作られており、猫がひっかくと下地が露出して絵画のようになる仕掛け。そのまま保管するのはもちろん、額に入れてインテリアとして飾ることも可能なんだそうですが、どうです?これがなかなか“絵になる”ひっかき跡でしょ。
これまでストレスに感じていた愛猫の行動だって、一生の思い出にできちゃう。猫を飼っている友だち同士で集まるときに、作品を披露するのも楽しいかもしれませんね。
猫との共生においてネガティブに捉われがちな行動にポジティブな意味を見出す「Catvas」は、人間と猫の絆をさらに深めてくれそうな予感がします。