暗い過去を持つ動物たちとの「ビビッドなポートレート」
ファンタジックで鮮烈な色彩が特徴の動物とヒトの写真。両者が、まるで絵画のように寄り添っている姿は、どこか温かい気持ちにさせてくれます。
このシリーズはフォトグラファー・Natasha Wilsonさんによるもので、同じ世界に共に生きることをテーマに作られているそう。
闇から救い出された
動物たち
ここに写っている動物たちはみな、不法な取引によって所有されていたり、捨てられていたり、母親の育児放棄によって保護施設に引き取られたりといった過去を持っています。
サーバルキャットのMonzoは11歳。アフリカの優しい老猫です。密猟されていたところを保護されました。
Dobieは1歳のフェネックギツネ。育児放棄されていたところを救助されました。一刻も早く、他のフェネックの群れに帰れますように。
Animal Tracksには5匹のフェレットがいます。不法に所有されていたところを救助されました。今ではみんな愛情を注がれて、兄弟のように仲良く生活しています。
Scoutは5歳の、オオカミと犬の雑種です。人なつっこく、誰とでも仲良くできる優しい性格です。彼は健康状態の問題で、映画業界から引き取られてきました。
Lukeは7歳のリスザル。スター・ウォーズのレイア姫に愛されていたサルとして有名な種類です。この子は個人に所有されていたとき、別のサルとの争いで右手の指を全て失いましたが、今は平和に暮らしています。
テンジクネズミ。2歳です。所有者に捨てれていたところを保護されました。靴紐と美味しい食べ物を何より愛しています。
Erminatorはビルマニシキヘビ。1990年代後半から保護されていて、今年20歳になります。
キンカジューの二匹。Honey Bearは他の施設から引き取られ、Lunaは母親から襲われたことが原因で保護されています。
オウムのJakeとCamiです。ペットとして飼育されていましたが捨てられました。動物園の職員さんと食事をすること、音楽を聴くことが大好きです。
Frank the Tankは4歳のアルマジロです。彼は孤独とカリカリした昆虫と大きな砂塵、そして穴掘りを心から愛しています。
自然環境の中で生きられなくなった彼らと共存すること。その力強さが、彼女の写真には表れているのかもしれません。