2017年、世界でもっとも評価された「野生動物」の写真。
もし来世があるなら、「カメラが趣味」とさらりと答える男性を希望する。勝手なイメージだけれど、くたっとしたライダースばかり着ていて、ポケットにはマルボロと安いライター。
Instagramの投稿はいつもハッシュタグ(すべて英語というポイントはもちろん欠かせない)だけで、愛用している一眼レフで撮影した、風景写真がセンス良く並んでいる。そんなアカウントの持ち主に憧れる。
こんな妄想をしてしまうくらいに、写真やカメラとは縁のない人生を歩んできた私だけれど、『Wildlife Photographer of the Year』に並ぶ作品には、一つひとつに動物たちの息遣いを感じて、何度も見入ってしまった。
『Wildlife Photographer of the Year』は、ロンドン自然史博物館が毎年開催している、自然と野生動物だけに絞ったフォトコンテスト。このたび、92ヶ国、5万枚以上のエントリーのなかから、2017年の受賞作品が公開された。
紛れもなく共存しているはずなのに、滅多に彼らの命をリアルに感じられることはない。だからこそ、切り取られたこの一瞬に惹かれるのだと思う。
ここではハイライト(つまりは美味しいとこどり)で、各部門でタイトルを取った作品のみを紹介。
2017
【Wild Life Winner】
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/127593/8145593b1d8c10519850fcc2ed41c3c5d45a16e9.jpg)
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【Grand Title Winner】
![](https://d3jks39y9qw246.cloudfront.net/medium/127622/945a51c1e47f979ea95a6ddd2f3c4eaac31432e6.jpg)
最優秀賞を受賞したのは、写真家のBrent Stirtonさん。角の密猟と違法な国際取引によって、絶滅寸前のクロサイの現実に迫った一枚が選ばれた。
審査員のRoxさんは、「まるで彫刻のような力強さで、あまりにも悲惨な場面を壮大なものに昇華させた手腕は、最優秀賞にふさわしい。生々しさもあるが迫力もあるからこそ、倒れた巨獣には威厳もある」と、その理由を説明している。
最後に、「写真が趣味」と言える憧れの方々に向けて案内を。次回のエントリーは、12月14日(日)まで。プロ・アマチュア、年齢は一切関係なし。興味があれば、こちらからどうぞ。