Crocsが仕掛ける「履き潰した靴」の循環システムがアツい

お気に入りの靴を履きつぶした後、その“行く末”まで考えたことはあるだろうか?

ゴミ箱に捨ててしまうことに、どこか罪悪感を抱く人もいるかもしれない。しかし、もしもその靴が、形を変えて再び手元に戻ってきたら……? 「Crocs」が、そんなサステナビリティと愛着を繋ぐ、新たな循環を生み出した。

進化するリサイクル
履き古したCrocsが「新製品」に

2024年9月19日、「Crocs」はリサイクル素材を25%使用した限定版「Keep It Going Classic Clog」を発表した。これは、同社の消費者参加型回収プログラム「Old Crocs. New Life」を通じて回収された靴を原料とした、まさに循環型社会を象徴するプロダクト。

従来のリサイクルは、製品の価値を下げてしまうダウンサイクルが主流だった。しかしCrocsは、履き古された靴を回収し、新たな価値を持つ製品へとアップサイクルすることで、サステナビリティと品質の両立を実現している。

地球と人に優しいプログラム
「Old Crocs. New Life」

「Old Crocs. New Life」プログラムを通じて回収された靴は、まず再利用可能なものは、国際的な非営利団体Soles4Soulsに寄付される。そして、傷みが激しく再利用が難しい靴は「Keep It Going Classic Clog」のような新製品の材料として生まれ変わるそう。同社のこの取り組みは、地球環境の保護だけでなく、世界中の人々へ靴を届けるという社会貢献にも繋がっている。

エシカル消費という選択

近年、環境問題への意識の高まりから、エシカル消費が注目されている。環境や社会に配慮した商品やサービスを選ぶ消費行動のこと。Crocsは、主要素材であるCroslite™において、2023年9月以降、年間で少なくとも25%のバイオ由来の循環型素材を使用している。こうした取り組みは、まさに「エシカル消費」を体現する好例と言えるだろう。

日々の購買のなかで、ブランドのサステナビリティ活動にも目を向けてみることで、よりブランドを応援したくなるかもしれない。より良い未来創造は、そうした小さなアクションからも生まれるに違いない。

現代の消費価値観を表す言葉として、すっかり定着した「イミ消費」。このCrocsの事例のように商品社サービスのもつ、社会的価値や文化的価値に着目することで、より消費傾向に影響が表れてくるような気がしてなりません。足元から「地球への愛」を表現してみるって、いいじゃないですか!

Top image: © Crocs,inc.
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。