「カールスバーグ」と「WWF」、アジアの水資源保護を目的とした取り組みを実施

ビールブランド「カールスバーグ」が、「WWF(世界自然保護基金)」とパートナーシップを締結。アジアにおける水資源の保護に取り組んでいるそうだ。

「水の持続可能性」にフォーカス

現在、両者はラオスと中国において、水資源を保護する取り組みを開始。長江とメコン川流域における湿地の生態系を回復させ、水の利用可能性を高めるのが目的らしい。廃水から栄養分を抽出したり養殖排水を浄化したりして環境の改善を図るとのこと。水資源の保護を通じて、長江・メコン川流域で生活する地元住民のサポートや絶滅危惧種の保護なども目指すそうだ。

気候変動や環境汚染が深刻化している昨今では、水資源の確保は極めて重要な課題となっている。カールスバーグは同プロジェクトを成功させ、企業とNGOが協力し合って課題にアプローチする前例を作ると意気込む。

水資源保護は
ビール製造にもメリットあり

実はこの取り組み、カールスバーグにとってもメリットあり。なぜなら、ビール製造の過程においては欠かせないものだから。ラオスと中国は、同社のアジア戦略において重要な拠点らしく、そんな両国の水不足を解決できればビールの醸造がしやすくなるため、win-winな関係を築けるというわけだ。

地球環境は悪化し続けており、水資源の保護以外にもさまざまな課題があるはず。カールスバーグによる環境問題を解決しつつメリットも享受するプロジェクトは、多くの企業にとっての好事例となるやもしれない。

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