限定発売「ピンク」に染まったピザ。買うだけで社会貢献!?
食欲をそそるチーズの香ばしい匂い、食べれば口の中に広がる幸福感──。世界中で愛されるピザに、もし世界を変える力があるとしたら?
アメリカ発祥の人気ピザチェーン店「Hungry Howie's」は、そんな新しい社会貢献のカタチを示さんと「ピンク」一色に染まったピザを限定発売した。
五感を刺激する「ピンクピザ」
社会貢献をもっと身近に
「Hungry Howie's」は、2009年から毎年10月の乳がん啓発月間に合わせ「LOVE, HOPE & PIZZA」キャンペーンを実施。同キャンペーンのユニークな点は、期間中ピザの箱を鮮やかなピンク色にデザインし、その収益の一部を「全米乳がん基金(NBCF)」に寄付していること。。同社はキャンペーンを通じて、過去14年間でじつに500万ドル(約7億円)以上もの寄付を集めてきたという。
驚異的な数字は、同社が「顧客体験」と「社会貢献」を巧みに結びつけた戦略を取ってきた賜物と言える。
また、今年は期間限定でLサイズの「ピンクピザ」がメニューに加わった。わずか12ドルで販売される鮮やかなピザは、新鮮なモッツァレラチーズの上に食用のピンクグリッターをあしらった華やかな見た目。こちらも売上の50%がNBCFに直接寄付され、会計時に1ドル、5ドル、10ドルの寄付を選べるオプションも用意しているとのこと。
購買行動を通じて社会貢献に参加
「女性なら誰だって、乳がんと無縁でいることはできません。このキャンペーンは乳がんに対する意識を高め、資金を集めるという重要な役割を担っているんです」とは、「Hungry Howie's」の最高執行責任者Tom Kazbour氏の弁。
彼らの取り組みは、環境保護や社会貢献に配慮した商品やサービスを選択し、購買活動を通して倫理的な消費行動を行うことを指す「エシカル消費」という言葉を意識させる。今回のキャンペーンは、私たちが日々の生活のなかで、無理なく社会貢献に参加できる一つの方法を示唆しているのかもしれない。
👀GenZ's Eye👀
キャンペーンは、企業の倫理観や社会貢献度を重視できるいっぽうで、単なる企業のアピール手段になってはいけないと思ってしまうのが本音。消費者として「エシカル消費しているよ!」なんてアピールはしたくないと思ってしまう。アピールにならないくらいエシカル消費が増えて、あたりまえに、自然に行えるようになっていくといいですね。