電気代高騰で「リスキリング難民」増加しているらしい

「リスキリング」という言葉が一人歩きする時代。 新しいスキルを身につける必要性を誰もが感じているだろう。しかし、その学習環境は誰もが充実しているわけではない。

「株式会社WOOC」が全国の社会人300名を対象に実施した「リスキリング・自習に関するアンケート調査」によると、自習場所として「自宅」を選んだ人が78.6%ともっとも多く、次いで「職場」(10.7%)、「シェアオフィス、コワーキングスペース」(6.9%)という結果になった。

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じわじわ広がる「リスキリング格差」

「施設利用代がかからない」「移動時間がない」という理由で自宅学習を選ぶ人が多いいっぽうで、課題も見えてきた。 同調査では、自宅学習のデメリットとして「オンオフの切り替えができない」(50.4%)、「電気代や消耗品代がかかる」(19.2%)、「集中できない」(15.2%)という声が上がった。

コロナ禍以降、リモートワークの浸透によって自宅で仕事をする機会も増えた。 仕事とプライベートの切り替えが難しく、集中力やモチベーションを維持するのに苦労している人もいるだろう。

さらに追い打ちをかけるように、電気代や物価の高騰も深刻化している。 長時間自宅で学習する場合、増加する光熱費は無視できない問題だ。 経済状況や生活環境によって、リスキリングに最適な学習環境を確保できない「リスキリング格差」ともいうべき状況が生まれている可能性もある。

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集中力もモチベーションもUP!
進化系シェアオフィスという選択肢

では、自宅学習のデメリットを克服し、快適に学習を進めるにはどうすれば良いのか。 注目したいのが、近年進化を遂げているシェアオフィスだ。

WOOCの調査によると、シェアオフィス利用経験者の8割以上が、日常的に活用することに価値を感じているという。 その理由として「仕事に集中できるから」(39.0%)、「時間の使い方にメリハリがつくから」(28.8%)、「作業スペースが充実しているから」(25.4%)などが挙げられた。

従来のシェアオフィスは、仕事をするための場所というイメージが強かった。 しかし、最近は仕事と学習の境界線が曖昧になり、多様なワークスタイルに対応した「進化系シェアオフィス」が増えている。 集中できる個室ブースはもちろんのこと、オンライン学習に最適な防音設備、気分転換ができるカフェスペース、仕事帰りに気軽に立ち寄れる「職住近接型」など、その特徴は多岐にわたる。

たとえば、「パセラリゾーツ」が運営する「リラックス&ワーク」は、リクライニングチェアやマッサージチェアを完備し、快適な空間で学習できる。また、電源やWi-Fiはもちろんのこと、フリードリンクや軽食サービスを提供している施設も。 自宅ではなかなか集中できない、モチベーションが上がらないという人は、一度試してみてはいかがだろう。

リスキリングは、決して簡単な道のりではない。 しかし、適切な学習環境と効率的な学習方法を手に入れることができれば、未来の可能性は大きく広がるだろう。

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👀 GenZ's Eye 👀

シェアオフィスの利用は家の電気代の節約になるとありましたが、そもそもこうした場所、利用料金が高く若い世代には手が出しにくいイメージがあるのが現状です……。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。