「お直し上手」はバッグの中身で決まる!進化系コスメで、新しい私。
2024年秋、異例の暑さが記憶に新しい。気象庁が発表したデータによると、過去126年間でもっとも暑い秋だったそうだ。
この異常気象は、私たちの美容スタイルにも大きな影響を与えていた……。
「メイク直し、サボってました……」
なんて言えない時代へ
美容プラットフォーム「@cosme(アットコスメ)」が発表した「@cosmeベストコスメアワード2025上半期トレンド予測」によると、2024年は「お直し」の重要性がこれまで以上に高まった年だったそう。
同社が実施したアンケート調査では、「ゲリラ豪雨など不安定な天候が原因で化粧や髪の乱れが気になることがあった」と回答した人が全体の35.3%、「湿気に強いアイテムが気になるようになった」と回答した人は39.4%という結果に。
高い湿度や雨風に対抗するアイテムの需要が高まりがうかがえる。「マスクもあるし、多少崩れてもバレないよね?」そんなふうに考えるのは甘いということだろう。
年々高まる「お直し需要」
ポイントは安心感?
では、悪天候にも動じない「鉄壁のきれい」を作るには、一体どうすればいいのだろうか?
同社が行った「@cosme」のクチコミ分析によると、「パッケージが鏡代わりになるのでお直しに便利です」といった文脈で使われる「鏡代わり」というワードの出現率が昨対比2.6倍に伸長しているという。そのアイテム1つで化粧直しが完了してしまう手軽さが支持されている要因だろう。
さらに、NTTドコモ発のスタートアップ「株式会社ReCute」は、お直し需要を捉え、駅ビルの化粧室などでヘアアイロンをレンタルできるサービスを開始。髪の毛が崩れたとしても近くの商業施設やオフィスビルに駆け込めば、いつでもどこでも髪の毛を巻き直せる──そんな安心感需要を捉えているのだろう。
他にも、外出先でも手軽に使えるメイク直しシートなど、「お直し特化型コスメ」も続々と登場している。
見せる収納で“推し”をアピール
進化系「チャームコスメ」
そして、忘れてはいけないのが「お直しコスメ」の収納方法。せっかくなら、お気に入りのアイテムをかわいく持ち運びたいもの。そこで今、注目を集めているのが「チャームコスメ」だ。
「かわいいコスメを鞄などにぶら下げるのは素敵だと思う」と回答した人は、若年層では27.9%、全体でも約17.9%という結果が出ている。
韓国コスメブランドを中心に、チャームのように身につけられるコスメや、コスメをチャーム風に見せるポーチなどが人気を集めており、日本でもその波は広がりつつある。