つみたてNISAはもう古い?2025年、賢くお金を増やす方法を探る
2024年は、新NISA制度開始や物価上昇、キャッシュレス化の進展など、私たちの生活と密接に関わる「お金」の話題が目立った一年だった。
「株式会社マネーフォワード」が実施した家計簿アプリ「マネーフォワード ME」利用者を対象にした意識調査からは、変化の激しい経済状況下における人々のリアルな行動と意識が見えてきた。
家計改善成功者の共通点
「情報収集」と「行動力」が
年間30万円を生み出す
同調査によると、家計簿アプリ利用者のうち、49%が家計改善を実感、その平均額は月25,066円という結果に。年間換算すると約30万円もの差が生まれている。注目すべきは、家計改善に成功した人の約半数が「無駄遣いが減った」「お金の勉強や情報収集をするようになった」と回答している点。
具体的なコメントとして、「会社で飲み物を買わず水筒を持参」「食品や衣類の在庫管理を徹底」「予算を設定し、余ったお金で浪費」といった声が挙げられた。日々の小さな心がけと行動が、確実な成果に繋がっていると言えるだろう。
投資はしたいが……情報過多
何から始めればいいか分からないジレンマ
2024年は、新NISA制度の開始などを受け、投資への関心がさらに高まった一年だった。同調査でも、年間を通して投資への意識・興味関心が高まった人は全体の67%、新NISA制度を活用している人は71%という結果が出ている。
いっぽうで、ファイナンシャルプランナー齋藤綾香氏は「投資の選択肢が増えたが、具体的にどの商品を選べば良いかわからない」といった相談を受けると指摘。投資初心者が陥りがちな、情報過多による「投資迷子」の状態がうかがえる。
2025年は「体験にお金を使う時代」へ?
自分と向き合う消費が加速
興味深いのは、2025年に減らしたい支出の1位は「食費(日ごろの食料品)」、予算を増やしたい支出の1位は「趣味・娯楽費」という結果になった点。じつはこれ、昨年の同調査と同じ結果だそう。物価上昇の影響を受けやすい「食費」は抑えたいいっぽうで、自分自身の満足度を高める「経験」にお金をかける傾向は、依然として強まっていると言えるだろう。
これは、従来の「モノ消費」から「コト消費」への変化を示唆していると言えるかもしれない。旅行やイベント、自己啓発セミナーなど、心を豊かにする「体験」への投資は、2025年も加速していくのではないだろうか。
今回の調査から、変化の激しい時代のなか、多くの人が「賢くお金と向き合いたい」という気持ちを持っていることがわかる。家計管理や投資に対する意識の高まりは、今後ますます加速していくと予想される。大切なのは、情報に流されるのではなく、自分にとって本当に必要なものを見極める力ではないだろうか。
『お金の見える化サービス「マネーフォワード ME」』
【サービスURL】https://moneyforward.com/me