“肌質版MBTI”が誕生。パーソナライズされた「16タイプ肌診断」、その効果は……
近年、スキンケア業界では、肌の個別特性に基づいた「パーソナライズド・スキンケア」が拡大している。
消費者は、自身の肌質に合った化粧品や施術を求めており、それに対応するために各ブランドがAIを活用した肌分析や細胞レベルでの皮膚解析を取り入れる必要が出てきているのだ。
例えば、資生堂は「Optune(オプチューン)」というAIスキンケアシステムを展開しており、肌の状態に応じて適切な美容液を自動調合する技術を開発。また、L'Oréal(ロレアル)も独自のスキンアナライザーを導入し、毛穴の状態や水分量を正確に分析する技術を提供している。
このような業界の動向の中、NA Group株式会社は、最新の肌診断技術を取り入れた「16タイプ肌診断」サービスを導入した。従来の4タイプ分類よりも詳細な分析が可能となり、スキンケア施術の精度を飛躍的に向上させている。
NA skinの「16タイプ肌診断」とは
NA skinは、「すっぴんでも褒められる美肌に」をコンセプトとするハーブピーリング専門サロンである。従来の一般的な肌診断では、乾燥肌・脂性肌・混合肌・敏感肌といった4タイプに分類されていた。
しかし、肌の状態は単純な分類では収まりきらず、個々の特性に応じたきめ細かいケアが求められる。
そこで、NA skinが導入した「16タイプ肌診断」は、以下の4つの指標をもとに詳細な分析を行う:
皮脂量の計測
- 肌の油分量を測定し、分泌バランスを判断する。
皮脂分泌の特性分析
- 一般的な「多い・少ない」という二元的な判断ではなく、過剰な分泌や極端な乾燥の度合いを診断する。
肌の敏感度評価
- アレルギー反応や外的刺激への耐性をチェックし、肌のバリア機能を評価する。
肌トラブルの特定
- シミ、ニキビ、くすみ、毛穴の詰まりなど、解決すべき問題点を特定する。
この診断結果に基づき、最適な施術が提案されることで、より効果的なスキンケアが可能となる。

ハーブピーリングの科学的根拠
NA skinが提供する「剥かないハーブピーリング」は、従来のピーリングと異なり、肌の表面を削るのではなく植物由来の酵素を利用して角質を分解する方法。これにより、肌のターンオーバーを促進しつつも、刺激を抑え、敏感肌の人でも使用可能な施術と言える。
ハーブピーリング市場は、特に欧米やアジア圏で拡大しており、肌トラブルを抱える人々にとって、化学的なピーリングよりも穏やかで持続的な効果をもたらすとして注目を集めている。
ハーブエキスによる角質分解は、従来のグリコール酸やサリチル酸と比較して、赤みや乾燥を抑える効果があるとする研究結果も。
専門家の見解
「16タイプ肌診断」の監修者である藤本侑玖氏(皮膚細胞研究者・化粧品開発者)は、以下のようにコメントしている。
「人それぞれ肌質や状態が異なるため、最適なスキンケアや施術内容は大きく異なります。皮膚科学に基づく診断技術を活用することで、肌の個性に合わせた最適な施術を提供できると考えています。」
この診断技術の導入により、より科学的なアプローチが可能となり、スキンケア業界全体の標準が向上することが期待される。
パーソナライズド・スキンケアは今後、ますます進化していくと予想される。NA skinの「16タイプ肌診断」は、従来の肌診断を超え、より個別化されたケアを提供することで、美容業界の新たな基準を築く可能性を持つ。
肌診断技術の進化がもたらす恩恵は、単にスキンケアの精度向上だけではなく、消費者が自身の肌をより深く理解し、適切なケアを選択する手助けとなる点にある。今後、NA skinがどのような新しい施術やサービスを展開していくのか、引き続き注目していきたい。