elfとPinterestが共同で「AIパーソナルカラー診断ツール」を制作。セルフィー1枚で人それぞれの似合う色が分かるらしい
自分に本当に似合うメイクの色が、スマホ一つで分かる時代が来たかもしれない。
コスメブランドのe.l.f. Cosmeticsと、画像共有SNSのPinterestが提携し、AIを活用した新しいパーソナルカラー診断ツールを共同で開発した。
AIが分析する自分だけのカラープロファイル
新ツール『Color e.l.f. analysis』の使い方は簡単で、セルフィーを撮るか、手持ちの写真をアップロードするだけ。
すると、AIがその画像を分析し、シェード(暖色か寒色か)、バリュー(明るさ)、クロマ(鮮やかさ)といった、その人の持つ色の特徴を判断する。
分析結果に基づき、ユーザーを春夏秋冬の季節タイプに分類。さらに、その診断結果に合わせたe.l.f.の製品がまとめられた、買い物可能なPinterestボードへと案内してくれる仕組みだ。
高まるパーソナライズ美容への関心
このツールが生まれた背景には、自分に合った美容情報を求める消費者の強いニーズがある。Pinterestによると、プラットフォーム上では「リアルサマーメイク」や「スプリングカラーパレット分析」といった検索が急増しているという。
e.l.f.のチーフ・マーケティング・オフィサー、Patrick O’Keefe氏は、「美の障壁を打ち破り、誰でも無料でパーソナルカラー診断を利用できるようにしたかった」と語る。
このツールは、人間の色彩専門家の知見も取り入れて開発されており、テクノロジーと専門知識の融合のようだ。
PinterestでCPG部門のVPを務めるKatie Dombrowski氏も、年間16億件ものメイク関連検索があることを挙げ、パーソナライズされた体験への需要は明らかだと指摘する。今回の提携は、まさにその需要に応えるもの。
さらにe.l.f.は、Pinterestのクリエイターコミュニティとも連携し、インフルエンサーを通じたコンテンツ展開も計画しているらしい。
このAIツールは、フランスのカンヌで開催されるPinterestのイベントで一般公開されるとのこと。テクノロジーの力で、自分だけの美しさを見つける旅が、より身近で楽しいものになりそうだ。