Skibidiやtradwifeなどスラングが辞書入り。ケンブリッジ辞書がSNS由来の新語などを追加
SNSなどで広まったスラング「Skibidi」や「tradwife」が、権威あるケンブリッジ辞書に今年追加された新たな単語の中に含まれていると、『BBC』が報じた。
これらは、インターネットカルチャーが言語に与える影響を示す一例とみられる。
6,000以上の新語とインターネットの影響
ケンブリッジ辞書は今年、6,000語以上の新しい単語を追加した。その多くが、SNSやインターネット上で人気を博した言葉だという。
同辞書のレキシカルプログラムマネージャーであるColin McIntosh氏は、「インターネットカルチャーは英語を変化させており、その影響を観察し、辞書に記録することは非常に興味深い」と述べている。
今回追加された単語の例は以下。
Skibidi: YouTubeの動画シリーズを通じて広まった言葉。辞書では「『クール』や『悪い』といった様々な意味を持つこともあれば、ジョークとして特に意味なく使われることもある単語」と定義されている。
Tradwife: 「traditional wife(伝統的な妻)」の短縮形で、料理や掃除といった家事を行い、その様子をSNSに投稿する既婚女性を指す。
Delulu: 「delusional(妄想的な、思い込みの激しい)」をくだけた表現にしたスラング。
リモートワークや社会情勢を反映した言葉も
パンデミック以降に増加したリモートワークの状況を反映した言葉も追加された。「mouse jiggler」は、PCがスリープモードになるのを防ぎ、常にオンラインで仕事をしているように見せかけるためのデバイスやソフトウェアを指す。
また、職場での親密な関係を示す「work wife」や「work spouse」といった言葉も辞書に加わった。
さらに、「bro」と「oligarchy(寡頭制)」を組み合わせた「broligarchy」という合成語も収録。
これは、テクノロジー企業の経営者など、非常に裕福で強力な男性の小グループを指す言葉として使われることがあるという。
定着する可能性のある言葉を選定
McIntosh氏によると、ケンブリッジ辞書は、一過性の流行語ではなく、今後も長く使われ続けると判断した言葉のみを追加しているとのこと。
同氏は、「『skibidi』や『delulu』のような言葉がケンブリッジ辞書に収録されるのは、そう毎日あることではない」としながらも、「私たちはそれらが定着すると考えられる場合にのみ、単語を追加する」と語っている。






