英国の若者に広がる「ランケーション」。AirbnbとStravaが提携しサポートへ

AirbnbとフィットネスアプリのStravaが提携し、英国の若者の間で広がりを見せている「ルーラル・ランケーション(田舎でのランニング休暇)」をサポートするキャンペーンを開始した。

これは、風光明媚なランニングや新鮮な空気、友人とのつながりを目的とした滞在型の休暇を指す、新たな旅のトレンドだという。

都市部のランニングに飽きたZ世代

AirbnbとStravaが18歳から29歳の若者を対象に実施した調査によると、回答者の68%が自身を定期的なランナーだと考えており、4分の3近く(74%)が田舎での「ランケーション」を計画、または検討していることがわかった。

この背景には、都市部のランニングコースに対する「飽き」があるようだ。

若手ランナーの半数近く(47%)が普段は都市部で走っているものの、その大多数(56%)が、景色の欠如や混雑、大気汚染といった理由から、都会のルートに退屈さや物足りなさを感じているという。

旅先でのランニングと、ささやかなご褒美

しかし、新しい場所で最適なローカルルートを見つけるのは容易ではない。
調査では、若手ランナーの約3分の2(64%)が、旅先でのルート探しに困難を感じていると回答した。

今回の提携では、この課題に応えるべく、AirbnbがZ世代に人気の田舎の滞在先を、Stravaがその周辺で最も人気のあるランニングコースを、それぞれ紹介する。

さらに、Z世代ランナーの72%が「走った後のご褒美」を楽しみにしているという調査

結果を受け、対象となる5つの地域で、地元のベーカリーと提携。

Airbnbの宿泊客やStravaユーザーが、無料でお菓子を受け取れるキャンペーンも実施するとのこと。

休息よりアクティブなつながりを

Stravaによると、英国では全ランニングの約4分の1が複数人で行われており、ランニングが単なる運動ではなく、他者とつながるための社会的な活動としての側面も強めている。

Airbnbの担当者は、「日々の喧騒の中で、友人と過ごす週末がいかに心身を回復させるかを忘れがちです。Stravaと共に、旅行者が真につながる時間を過ごせるよう、英国の田舎の未発見の目的地を体験しやすくします」とコメント。

Stravaの担当者も、「人々がアクティブになり、社会と関わる方法は進化しています。人々がどのように動き、コミュニティをつなげているか、その新しい方法を祝福し、動機付けたい」と語っている。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。