景気が良くなると「黒」が売れる?ZOZOTOWNが20周年記念で『ファッション通販白書』を発表
株式会社ZOZOは、ファッションEC「ZOZOTOWN」のサービス開始20周年を記念して、「ファッション通販白書 by ZOZOTOWN」を発表した。
2004年から2025年までの約9億点に及ぶ購買データを分析し、社会や環境の変化がファッション消費に与えた影響を明らかにしている。




気候変動がもたらすアイテムのシーズンレス化
調査結果によると、気候変動の影響でファッションの季節感に変化が生じているという。
Tシャツやカットソーの販売ピーク期間は2000年代前半と比べて約2ヶ月以上拡大しており、夏以外の季節でも需要が高まる「シーズンレス化」の傾向が見られた。
一方で、アウターの販売ピーク期間は約1ヶ月短縮しており、温暖化が購買行動に直接的な影響を及ぼしていることがデータから読み取れる。


コスパ重視と快適さを求めるライフスタイルの変化
物価上昇が続く中でも、ZOZOTOWNで最も売れているTシャツの価格帯は3,000円未満が主流となっているそうだ。
多様なブランドの参入により選択肢が増え、手頃な価格でおしゃれを楽しむ層が拡大していることがうかがえる。

また、バッグやシューズのカテゴリーでは、機能性と快適さを重視する傾向が強まっている。
スマートフォンの普及により両手が空くショルダーバッグの人気が高まり、リモートワークやカジュアル通勤の定着でスニーカーやサンダルの需要が増加。
ライフスタイルの変化が、ファッションアイテムの選び方にも反映されていると言えるだろう。


景気動向と「黒アイテム」の人気に相関関係
興味深いことに、景気が良くなると黒いアイテムが売れるという傾向も明らかになった。
景気動向指数と黒アイテムの販売比率には連動性が見られ、好景気時にはシンプルで安定感のある黒が選ばれやすくなるのかもしれない。

さらに、都道府県別の購買データ分析からは、地域ごとのユニークなファッション特性も浮かび上がった。
北海道ではルームウェア、大阪ではサンバイザーなど、気候や文化に根差した独自の消費傾向が見られるという。








