文脈なんて要らない!大人気飲料ブランド「Liquid Death」、あの時計ブランドとコラボ
"死"をテーマにした飲料水ブランド「Liquid Death」。
過激な広告戦略でZ世代を中心に人気を博し、飲料水市場に新たな風を吹き込んでいる彼らが、時計ブランド「Nixon」との異色のコラボレーションを発表した。
従来の常識を覆す「Liquid Death」
「Liquid Death」は、2017年にアメリカで誕生した飲料水ブランド。アルプス山脈の水を、まるでビールのような缶に詰め、「リキッド・デス」と銘打って販売している。驚くべきことに、この大胆な戦略は消費者の心を掴み、いま急成長を遂げているらしい。
「PREDGE」は、同ブランドを"ほぼすべての広告コミュニケーションが異色"と表現。骸骨をモチーフにしたデザインや過激な表現を用いたCMなど、その戦略は従来の飲料水ブランドの常識を覆すものばかりだ。
ロックすぎる飲料水
常識破りのコラボが実現
そして、去る2024年。同ブランドは、腕時計ブランドとして知られる「Nixon」とのコラボレーションを発表。両者のロゴを配した腕時計「Death Clock IV」を発売した。飲料水と時計、一見関連性のない組み合わせだが、この意外性こそが彼らの狙いなのだ。
同記事では、このコラボレーションについて「かなりの距離がある企業同士のコラボだからこそ、Liquid Deathの顧客層がいかにロイヤリティの高い人たちであるかが伺える」と分析。
つまりは、彼らは単なる販促活動としてではなく、コアなファンをさらに熱狂させるための戦略として、Nixonとのコラボレーションを選択したと考えられる。
D2Cを駆使した顧客との共創
「Liquid Death」の成功は、D2Cビジネスモデルを採用し、顧客との強固な関係を築いている点にもある。SNSを通じて積極的にファンとコミュニケーションを図り、限定商品の販売やイベントなどを通して、ブランド体験を提供しているのだ。
近年、消費者の間では、企業からの一方的な情報発信ではなく、共感できるブランドストーリーや、参加型のコミュニティを求める傾向が強まっている。同ブランドは、まさにこうした時代の変化を捉え、顧客を巻き込みながらブランドを成長させている好例と言えるだろう。
「Liquid Death」の挑戦は、私たちに多くの示唆を与えてくれる。固定概念にとらわれず、顧客との共感を大切にすることで、新たな市場開拓の可能性は無限に広がっているのかもしれない……!