AIが「新たな病原体」を生み出す可能性?専門家が警告するバイオAI時代のリスク
人工知能の進化によって、医療や創薬の分野では新しい可能性が広がりつつある。一方で同じ技術が危険な用途に転用される可能性もあり、国際会議では新たなリスクとして議論の対象となった。
インド・デリーで開かれたAIインパクトサミットでは、AIが生物学研究に与える影響について専門家や政策担当者が意見を交わしたという。
アルトマンが示唆する“病原体開発”に利用される懸念
登壇したサム・アルトマンは、高度なAIモデルが公開されれば、新しい病原体の設計を支援する可能性があると警告した。
特に生物学データを扱うAIモデルが一般公開されれば、専門知識の少ない人でも危険な研究に近づける恐れがあると指摘している。
こうした状況に備えるためには、社会全体での防御体制や国際的な協力が必要になるとの見方を示した。
「AI版IAEA」の必要性も議論に。
表裏一体の恩恵と危険
AIのリスク管理については、原子力分野におけるIAEA(国際原子力機関)のような枠組みが必要になる可能性も指摘された。技術の進化が速いほど、各国が共通のルールを持つ重要性が高まるという考え方が背景にある。
AIが一部の企業や国家に集中すると危険性が高まる可能性があり、国際社会全体での監督体制が求められているようだ。
AIは創薬の効率化や医療技術の進歩に貢献する一方、同じ技術が悪用される可能性も否定できない。特にオープンソースAIの普及は技術へのアクセスを広げる反面、制御の難しさを伴う。
今後のAI開発では、利便性だけでなく安全性をどう確保するかが重要なテーマになるのかもしれない。
Top image: © iStock.com / sakkmesterke






