気候変動によって「半数以上の病原体」は強力になった可能性【研究結果】

8月8日、ハワイ大学マノア校の研究者たちによる病原体に関する論文が、学術雑誌『Nature Climate Change』に掲載された。

なんと、気候変動によって人間に感染する病原菌の58%強力になった可能性があるというのだ。

過去に「病原体」や「気候変動による自然災害の影響」に関する調査は進められていたが、これらの相関関係については研究の対象とはなっていなかった。その観点で今回の研究結果は評価されているという。

実際に研究では、過去に公開されている7万7000以上の論文を調査。375種類の人間に感染する病原菌のうち218種類、58%が、気候変動の影響によって強力になっていたという。一方で、弱体化したのは16%だったとのこと。

気候変動によって、蚊などの病原菌を媒介する生物の生息域が広がってしまうことは指摘されている。今回の研究結果はそういった説を裏付けるデータのひとつになりそうだ。

今後、気候変動に対して策を講じる必要性は、地球だけではなく人間を救うためにも語られるようになるだろう。

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