マサチューセッツ工科大学、気候変動の新指標として「outdoor days」提唱

気候変動は世界的に問題視されているけれど、実感が湧かない人も多いはず。そこで、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちは、気候変動に関する新たな指標として「outdoor days」を提唱した。

生活に直結する天候指標
「outdoor days」

「outdoor days」とは、気候や天候が屋外活動に適しているかどうかを示す指標。これまでは気候変動について考える際、平均気温の変化や一時的な異常気象などに注目していたが、それでは多くの人の生活に直接結びつかないこともあるため、新しいアプローチとして「outdoor days」を生み出したという。

研究者たちは、現在及び将来において特定の地点の気温が10度〜25度になる年間日数を計測したとのこと。この「お出かけ日和」の日数の変化を示すことで、気候変動を考察するというわけだ。

今後の「outdoor days」は……?

現在は、南半球の国のほうが北半球にある国よりも「outdoor days」が多い傾向にあるらしい。しかし、過去30年間で熱帯地域の「outdoor days」は約13%減少したのに対し、緯度の高い国では約13%増加したという数字も。この傾向が続くと、将来的に南半球の国の人々はインドア生活が増えると予想されるようだ。

調査によると、特にバングラデシュで「outdoor days」が減少しているらしい。同国では国民の多くが農業で生計を立てているため、このままでは生活の質や労働生産性が大幅に低下する可能性があるという。

一方で、北半球の国では冬場の気候が穏やかになると予想されるため、「outdoor days」は増加すると見られるとのこと。南北の"気候格差"は、今後ますます顕著になるかもしれない。

「屋外活動に適した気候」の定義
今後の課題はソコにあり

「outdoor days」はたしかに多くの人の生活に結びついているが、「屋外活動に適した穏やかな気候」の明確な定義が今後の課題らしい。というのは、気温の好みは人それぞれだから。

ただ、研究チームは自分好みの気温範囲を設定して「outdoor days」をチェックできるサイトを開設している。自分にとっての「お出かけ日和」が今後どのように変化するのか気になる方は、ぜひアクセスしてみてはいかがだろう?

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