硬さも酸味も“見える化”。『グミ図鑑』で見つける、自分だけの推しグミ
コンビニのお菓子売り場で、グミの棚がじわじわ広がっていることに気づいている人は多いはずです。
ハード系、ソフト系、酸っぱい系、果汁たっぷり系——選択肢は増える一方なのに、自分がなぜ「これ」を手に取るのか、うまく言葉にできない。そんなもどかしさに、ひとつの座標軸を差し出す本が登場します。
Gakkenが2026年9月10日に発売する『グミ図鑑』は、35種のグミを「硬さ」「甘さ」「酸っぱさ」「パウダー感」など6つの軸で5段階チャート化した一冊。監修は日本グミ協会 元会長の武者慶佑氏です。

「おやつ」が「図鑑」になるとき、何が変わるのか

Gakkenといえば、昆虫や恐竜を体系的に分類してきた「学研の図鑑」シリーズで知られる出版社です。
その図鑑フォーマットを、コンビニで100円台から買える日常のお菓子に適用した——ここに、この本の面白さの核があります。
図鑑とは、対象を「観察し、分類し、比較する」ための道具です。つまり『グミ図鑑』は、食べて数秒で消えるおやつを「知的に鑑賞する対象」へと格上げする宣言でもあるわけです。
実際、本書には5段階チャートだけでなく、グミの誕生秘話や開発の裏側をコラム漫画で紹介するページ、普段は見られない製造工程に潜入する「秘密のグミ工場」、さらには巻末に「グミ検定」まで収録されています。
グミの語源や歴史をクイズ形式で学べるこの検定、友人同士でやったら盛り上がりそうです。
「好き」を言語化できると、好きはもっと深くなる
ワインの世界には「テイスティングノート」があり、コーヒーには「フレーバーホイール」と呼ばれる風味の分類体系があります。
共通しているのは、感覚を言葉に変換する「語彙」が生まれたとき、愛好の深さが一段変わるということ。
グミにも同じことが起きつつあるのかもしれません。
監修者の武者氏は「一つのお菓子からこれだけたくさんの擬音が生まれるのは、日本語の表現の豊かさと、グミの食感の多様さがあるからこそ」とコメントしています。
「もちもち」「ガリガリ」「ぷにぷに」「シャリシャリ」——確かに、グミほど擬音のバリエーションが豊かなお菓子はなかなか思いつきません。日本語のオノマトペ(音を言葉で表す表現)の豊かさが、グミを「語れるおやつ」にしている土壌なのでしょう。
「推しグミ」は、小さな自己紹介になる
近年、有名人やインフルエンサーが「推しグミ」を公言する光景は珍しくなくなりました。日本グミ協会は「グミを一時的なブームではなく、日本の文化として未来へつないでいきたい」と掲げています。
世界のグミ市場は年平均約15%の成長率で拡大しているとされ、もはやニッチなおやつとは言えない規模です。
でも、数字以上に興味深いのは、「どのグミが好きか」がその人の個性を映す小さな自己紹介になりつつあること。
硬さ重視なのか、酸味が譲れないのか、見た目のカラフルさに惹かれるのか。『グミ図鑑』の6軸チャートは、そんな「無意識の好み」を可視化してくれるツールでもあります。
今日コンビニに寄ったら、棚の前でいつもより3秒だけ長く立ち止まってみてください。その迷いの中に、まだ言葉にしていない自分の「推し基準」が眠っているかもしれません。
『グミ図鑑』
【発売日】2026年9月10日
【定価】1,760円(税込)
【仕様】185×148mm/128ページ
【電子版】同時配信
【発行】Gakken
【監修】武者慶佑(日本グミ協会 元会長)
【帯推薦】田辺智加(ぼる塾)
【公式サイト】学研出版サイト 商品ページ






