【工エェ(゚Д゚;ノ)ノ】健康な人の「便」が感染症の飲み薬に!?
健康な人の便を冷凍し、カプセルに封じ込めた薬が、「クロストリジウム・ディフィシル感染症」の治療に効果を発揮するとの研究結果が米国医師会雑誌(JAMA)に発表された。
クロストリジウム・ディフィシル感染症はアメリカでは年間14,000人もの患者が死に至っている難病で、下痢や発熱、腹痛や脱水、血便を発症し、重症となれば腸閉塞や敗血症を起こし、死に至る可能性もある。病院や老人施設などで集団感染が起こるケースが多いようだ。
11歳から89歳の患者20人に、健康なドナー4人の便を冷凍して作成した15錠のカプセルを2日間にわたって投与したところ、結果的に、14人の患者が軟便を硬化させ、症状が改善。健康な人の便に含まれる腸内細菌を取り込むことによって、バランスの崩れた腸内の細菌環境が正常化されたようだ。そして残りの6人のうち4人に関しても、後に症状が改善されたのだという。
実験の成功率は90%にも達しているのだが、便を扱うと言う点も含め様々な意見が飛び交っている。実験を行った医師はこう語る。
「あまり前向きに検討できる薬には思えないかもしれないが、のどに穴をあけて管を通さなきゃいけなくなるよりはマシなんじゃないだろうか。・・・もしくは病気を受け入れるか」。
Reference:JAMA,IFL SCIENCE!