理想の会社はどこにもない。仕事のやり方をリセットする10の言葉
これまで50作にも及ぶ著書を記してきた本田直之氏。そのなかの22作をピックアップして、これまでに彼が綴ってきた言葉をまとめたのが『LIVE SIMPLY シンプルに生きるための162のコトバ』(日本経済新聞出版社)だ。
Vol.3では、そのなかから「古い仕事のやり方をリセットする」に関する言葉を紹介。
自分自身を鼓舞したい時、一歩前へ踏み出すきっかけを探している人へ。
001.
「やらされている」と
「やりたい」の間には、
とてつもなく大きな差がある
「つらくて仕方がない」とか「やらされている」と思って仕事をしていたら、ストレスばかり溜まってしまう。「どうやったら楽しくなるか?」を考えるのもひとつの方法。自分が「やりたい」と思える会社や仕事を探すのもひとつの方法。
002.
仕事を「苦行」
と考えている限り、
いつまでたっても仕事で
幸せを得ることはできない
「苦行」という発想を続けていては、永遠に「仕事はつまらないもの」のまま。
003.
プロフェッショナルとは、
価値を生み出すことができる人
上司にいわれたことだけやっていても、そこに新たな価値は生まれない。価値を生まない単なる労働力は、いつでもほかの誰かに代替可能だ。
004.
「朝までに・・・」
という考え方は、
単にゴールを「先延ばし」
しているだけ
集中や工夫で効率化すれば1時間でできる仕事を、「朝まででいいや」という気の緩みによって、ダラダラモードでしてしまうことが問題。「緩いゴール設定」がもたらすのは、単なる時間の無駄遣いだ。
005.
「忙しい、忙しい」
と言うことは
「これが限界です」
と言っているのと同じ
「忙しい」とは、単に仕事に「流されている」状態だ。「忙しい自慢」は、自分の成長を止めるだけ。
006.
常時、「今よりもっといいやり方」を模索するのは当然のこと
積極的に変化を受け入れないと、今以上の自分には成長できない。変化に対する抵抗勢力になって、改ざん、成長を忘れてしまうことで困るのは自分自身。それよりも、さまざまな環境を革新していく側に立ったほうが、よほど明るい未来が待っているのだ。
007.
「人の時間を奪ってしまう」ことは大きな罪
欧米では、人に時間を奪われる、ということに非常に敏感だ。彼らは、人が待っている「時間」をとても大事にする。
008.
仕事の向き不向きなど自分では
わからない
たとえば、編集がやりたくて出版社に入った人が営業に回されて、現在は営業のスペシャリストとして大活躍している。こんな話はよく耳にするものだ。
009.
20代から30代前半までは特に、
「会社で働くとは投資である」
という認識を持つべきだ
大切なのは、「お金を払ってでも働きたい」会社で働くこと。就職、転職も経済活動である以上、「給料ではなく、自分がどれだけ力をつけられるか」という基準で会社を選ぼう。
010.
「どこかに理想の会社がある」
という幻想
今いる会社の文句を言う人は、どこにいても文句を言う。どんなよい会社にも必ず悪いところはあるもの。隣の芝生が青く見えるようでは、望むようなキャリアを歩むことはできない。
『LIVE SIMPLY シンプルに生きるための162のコトバ』
コンテンツ提供元:本田直之