うつ病の友だちや家族がいる人に読んでもらいたい「経験者の独白」
体と同じように、心だって風邪を引くことがあります。「Elite Daily」の人気女性ライターGigi Enagaleさんは、自身がうつ病で苦しんだときの経験をもとに、ゼッタイにやってほしくない19のことをまとめました。
理由もなく不安になり、気持ちを落ち着かせる方法もない。ただ落ち着くのを待つしかない。そして誰にもコントロールできない。だから自分も相手も困惑する。そんなとき、どう行動するべきかのヒントを見つけましょう。
01.
急な用事を頼んで
相手の予定を
ぐちゃぐちゃにする
心の病をもつ人は、自分が1日でやるべきことのリストをつくり、その通りにしないと心が乱れてしまいます。健康な人には想像しづらいかもしれないが、ほんの小さなことでも混乱してしまう傾向にあります。
用事を頼むときは早めに声をかけ、やることリストに入れてもらいましょう。そして、焦ることなく気長に待つことが大切です。
02.
言葉をそのまま受け取って
放っておく
「放っておいてくれ」と言われたとき、本当に放っておいて欲しいのか、それともつらくて本当は一緒にいて欲しいのか、見極めなくてはいけません。不安定でコロコロ変わる気分を読み解くことが、幸せの秘訣です。
03.
服用している薬について
口出しする
心の病を治療するには、薬が必要になることもあります。あなたが医者でもない限り、むやみに薬の量や内容について口出ししてはいけません。ただし、誰が見ても明らかなほどに間違った量を服用しそうになったら、そっとサポートしてあげましょう。
04.
「呆れた」という態度を
見せない
ものすごく些細なことがストレスになってしまうこともあります。ひどい場合は、それを想像するだけで心臓がドキドキしてしまうことも…。そんな場面に触れたとき、呆れて無理強いするのではなく、寛大な気持ちで受けとめてあげてください。
05.
「ストレス発散」とお酒を
たくさん飲ませる
心の病と二日酔いの組み合わせは、サイアクです。アルコールは人間を不安定にするからです。たとえ飲んでいる最中は機嫌が良くても、翌日のストレスを大幅に増長させてしまいます。
もしも気持ちに余裕がなさそうだったら、ハーブティーをいれてあげたり、散歩に連れ出してあげるといいかもしれません。
06.
落ち着かせようと
無理に休ませる
不安だと心に余裕がなくなり、リラックスしている時間さえも無駄に思えてきます。ゆっくりと過ごすことが、クリエイティブなことや仕事をするための時間をドブに捨てているようにすら感じられるのです。せかせかしていても、無理に止める必要はありません。疲れてきたら、自然とあなたのところに戻ってくるでしょう。
07.
「まとめてから話せ」
と責め立てる
めちゃくちゃ早口で、全然まとまらない話をまくしたてることがあるかもしれません。そんなとき、話の筋道を立てさせようとすると逆効果につながります。なぜなら、話の内容よりも、ただの不安からそういった行動に出ているケースが多いから。
嵐が去るまでは、なるべく話を聞いて、安心させてあげましょう。
08.
集中しているときに
話しかける
何かに一生懸命取り組んでいたら、できるだけそっとしておいてあげましょう。うまく集中力を切り替えられなくなっているので、作業を中断されると戻るのに時間がかかります。ちょっと無愛想な対応をされたとしても、あなたのことが嫌いになったわけではありません。
09.
目覚まし時計を
鳴らし続ける
リラックスしていない状態では、眠りは浅くなります。心の病に悩む人は「何時に起きなくては」というプレッシャーを強く感じているものです。もしかしたら、あなたの目覚し時計が鳴ることで、神経に障ってしまう可能性も。少し気を遣ってあげる必要があるでしょう。
10.
病気だから仕方ない、という
そぶりを見せる
「哀れに思われたい」なんて人はいないでしょう。心が不安定な人は、自分の性格に変えられない弱点があり、それが原因で物事がうまくいっていない、ということを自分で理解しています。できるだけ普通に接してあげることが大切です。
11.
パニック中に話しかける
理由なく不安になることが、彼らの特徴のひとつ。相手がパニックになっているときに「大丈夫だよ」「落ち着いて」と声をかけたところで、なかなか状況は良くなりません。最悪なのは「自分だけが苦しいと思ってるの?」などと責め立てることです。
12.
無視をする
24時間365日、いつ不安になるかわからないのが心の病です。求められたときには、できるだけ一緒にいてあげましょう。メールの返信だけでもいいかもしれません。「自分は見捨てられるんじゃないか」という不安な気持ちを鎮めてあげられれば、それでいいんです。
13.
「つらいな」と思いながら
付き合い続ける
ひとたび2人の関係がつらいなと思ってしまったなら、離れることも大切です。心の状態に関わらず、相手を愛する気持ちがないとなかなかうまくいきません。少し変わった癖なんだ、と思うことができれば、もう大丈夫です。
14.
発作が起きたとき
むりに対処しようとする
一旦パニック状態になったら、あなたができる唯一のことは、恋人が落ち着くのを待つことだけ。治療には時間がかかるかもしれませんが、いつかは良くなることを信じましょう。
15.
合理的・論理的に
アドバイスしようとする
合理的かつ論理的に不安を解決しようとしても、状態は良くなりません。助言をしたくなる気持ちをグっとこらえて、代わりに話を聞いて、共感してあげることが大切です。
16.
つい反論してしまう
きつい言葉を浴びせられることもあるかもしれませんが、とにかく我慢が必要です。たとえどんなに理不尽にあなたの言葉を捻じ曲げても、わざとやっているわけではないのです。ワーワー言っているときは、自分でもコントロールが効かなくなっているとき。共感の姿勢を見せてあげましょう。
17.
口喧嘩で言い負かす
これは絶対にNGです。不安でいっぱいの人を言い負かしても、何も得るものがないどころか、傷つけてしまったことに後悔するはず。相手も病を解決しようと必死なことに気づいてあげましょう。甘えているわけでも、かまって欲しいからでもないんです。
18.
計画を丸投げする
心の病を持つと、計画を立てることが難しくなります。優柔不断になってしまい、どのレストランに行くか、というような小さなことでも食欲を失うほどのストレスになり、1日ずっと落ち込んだままになってしまうことさえあるのです。ディナーを何にするか、優しく決めてあげましょう。
19.
心配のしすぎで
臆病になる
小さなことをいつも気にしているということは、あなたの小さな好意にも感謝してくれるということ。もし不安そうにしていたら、お茶をいれてあげるだけでも喜んでくれるかもしれません。
優しさを当たり前だと思わずに感謝してくれる。これは、心の病の「いい側面」でもあるんです。