科学者によって発表された「テキーラがダイエットに効く」かもしれない理由
ショットを囲めば一気に盛りあがれるメキシコ育ちの陽気なお酒「テキーラ」。おそらく健康のために飲んでいる人は少ない。しかし、実は数々の研究結果が発表されている。
食欲や血糖値への影響。
アメリカ化学会が2014年に行った調査によれば、テキーラの原材料「リュウゼツラン(アガベ)」に含まれる糖質成分が、血糖値を下げ、インシュリンの分泌を促進することがわかったそうだ。
「Agavins」と呼ばれるこの糖質は、食物繊維と同じく消化酵素によって消化されない「フラクタン」と呼ばれる繊維で、果糖(フラクトース)と違って血糖値に影響しないという。さらに、GLP-1という空腹感を抑えるホルモンの分泌を助けているとも。
つまり、テキーラを飲むことで、糖尿の改善や、空腹を紛らわすことができるかもしれないと書かれている。同調査では、マウスの飲水にAgavinsを加えた実験で、体重の減少が確認されたそうだ。
腸内環境や脂肪吸収率への影響。
「EurekAlert!」で紹介されているメキシコ大学の研究者の発表によると、テキーラの成分が大腸に届き、クローン病、結腸炎などの炎症を予防した、免疫芽球性肉腫のようながんの一種さえ治療できると書かれている。さらに、腸からの脂肪吸収を防ぎ、悪玉コレステロール値を下げるとまで…。本当だとすれば興味深い。
飲み過ぎに注意が必要なのは明白だが、まさかダイエット中に飲むお酒の候補としてあがるとは驚きである。
Reference:Phys.org ,EurekAlert!