【非難殺到】エイズ治療薬の価格が55倍に値上げ。一体なぜ?

米・製薬会社「Turing Pharmaceuticals」社が、エイズの治療にも使用されている薬品を大幅に値上げし注目を浴びている。同社は60年以上にわたり使用されてきた1錠13.50ドル(約1,600円)の薬品「ダラプリム」の権利を取得後、価格を750ドル(約9万円)へと上げた。

同薬品はエイズやマラリアのほか、ガンやトキソプラズマ症の治療薬として使用されてきた。同社CEOのマーティン・シュクレリ氏は値上げして得た利益の用途として、より副作用の少ない新薬の開発を挙げている。

米国で
一番嫌われている男

The New York Timesに掲載されているシュクレリ氏の主張によれば、元々ほぼ原価で販売されていたものに販売利益を追加しただけで、あくまでビジネスであるとのこと。「市場も小さい製品で、価格は他の専門薬と比べても手頃。批判されるいわれはない」とコメントしている。

しかし、同社に対して米国感染症学会やHIV医学協会からは「医療システムではカバーできず、容認できない」などのメッセージが送られており、インターネットでも批判意見が殺到。
「ダラプリム」の流通が厳しく制限された影響で、ジェネリック医薬品の開発に必要なテスト用サンプルを用意しづらくなるとの指摘もある。

BBCは彼を「おそらく、今アメリカで一番嫌われている男」と表現。その他にも「モラルの破綻した反社会的人間」など、様々な辛辣な意見が寄せられていると報じている。

ヒラリー・クリントン
「言語道断。対策をうつ」

Twitterでは、ヒラリー・クリントン氏から投稿された「専門薬の価格を高騰させるなんて言語道断、対策を打つ」とのコメントが話題になった。その後、製薬会社の株価が下がったことからウォール街からは強い反響があったとThe Washington Postは書いている。

近年米国では様々な治療薬の価格高騰が問題視されており、古くから使われている医療品の権利を取得し値上げするケースが増えている。

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