「人のうんち」からできた薬、アメリカで開発

お食事中の方がいましたら、大変失礼いたします🙇‍♂️

近年、私たちのうんちの可能性を広げる開発が数多く行われてきているが、2023年4月、ついに人間のうんちからできている薬「Vowst」が、アメリカ食品医薬品局(FDA)によって承認された。

厳密には人間のうんちから採取した有益なバクテリアからできた錠剤で、人間の体のなかにいる微生物たちのバランスを整えたり、腸炎や下痢症の原因となるクロストリジウム感染症の治療に効果的だという。

腸内に生息する無数の細菌は、私たちの健康と密接な関係があるからこそ、「糞便移植」などのように健康な人のうんちを使った治療法なんかも存在するほど、いま人間のうんちの可能性は絶大的のよう。

なお、今回承認された薬の最大の注目ポイントは、それが「錠剤」として登場したということ。大きな施術などを行わなくとも、口から摂取すればいいわけだ。

効果も実証済で、アメリカとカナダで行われた治験によれば、抗生物質を投与したあとVowstを摂取したグループは、してないグループに対してその後、8週間でクロストリジウム感染症の再発が減少したんだそう。

このままいけば、いつの日か日本でも人間のうんちからできた薬を投与するようになるかもしれない。

うんち、捨てたもんじゃない。

Top image: © iStock.com/Oleg Rebrik
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。